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毒男とだいだらぼっちと七人同行のようです

 

('A`) < ばいーん

 

毒男毒男毒男、どーくおー(火サスのアレのメロディで)

今週も鬼太郎の感想をば

 

ゲストはだいだらぼっち。

富士山を作る為の土を掘ったら穴が琵琶湖になったとかいう無茶苦茶な伝説を始め、兎に角どでかいスケールを誇る日本の巨人です。鬼太郎では巨大な目、鼻、口とパーツごとに封印されていたのを怪しい教団が解き放ち集合する形で復活、列島を端から「食べる」イかれたバケモノとして活躍しました。

 

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原作ではねずみ男が教団に捕まって協力を強いられ、なんだかんだでガッツリ思想に染まり鬼太郎と対立する熱い展開。アニメも似たようなストーリーかと思いきや、ぬらりひょんや人間が加わる改変が為されてました。本編に絡む回だった訳ですね。

先ず目、鼻、口が空に顔を形成し飛び回る不気味な光景に(唇と歯と口腔内だけを封印ってどういうアレなんだ)困惑する鬼太郎達の元に妖怪研究家の角倉さんが登場。

「だいだらぼっちは妖怪と人間が仲良しだった頃の象徴である」との自説が大学で評価されず、挙句に追い出されても尚バイトしながら地道に調査を続けて来たホンマモンのクレイジージャーニーです。

何故か鬼太郎や目玉親父が研究対象として成り立っているという衝撃の情報がサラッと明かされます。妖怪ポストの噂なんかも含めてこの人達ちょくちょく伝承や都市伝説になってますけど、6期世界に於ける今現在の知名度ってどんなもんなんでしょうね。勿論バリバリ共存派なんですがオタクの執着が強めで、初見の人間には基本上から目線+喧嘩腰のツンモードで接する鬼太郎とはソリが合いません

 

そしてウサギ狩りをしていたら道に迷うという絵本の導入みたいな状況のねずみ男を成り行きで支配下に加えるだいだらぼっち解放チームが、怪しい教団ではなく「ぬらりひょん様の命を受け動く七人同行」に変更されていました。

 

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イラストは親戚の七人ミサキ。「会ったら死ぬ」タイプの亡霊・妖怪です。俺的最恐クラスの化生が唐突に現れてビックリしました。5期ではコイツらだけで話一本作られたくらい魅力的なキャラクターなのに、ぬらりんのパシリとはね。

ギャグかってレベルのクソデカ鍵で封印を解く現場に主人公組が追いついた所で彼等の正体と黒幕と「だいだらぼっちは復活させた者が自在に操れる巨神兵的な存在」という理想論を粉砕する真実が明かされ、追い詰められた鬼太郎とカドクラさんは封印跡地の穴に突き落とされてしまいます。原作では縁に捕まって踏ん張る鬼太郎の手首をねずみ男が切り落としガチで殺しにかかるアナーキーな場面なんですが流石にカット。

 

危険なシチュエーションを共有したからか、実際の位置も心情も「正にどん底」と誰うまをカマしながら失意に暮れる角倉に鬼太郎がデレ始めます。「諦めたら終わり。今まで人生を賭けて頑張って来た事を無駄だなんて思いたくないだろ」とぶっきらぼうな励まし。道を見つけたと言いつつ指鉄砲で障害物をブチ抜く荒くれっぷり含め、ハードボイルドですね。

 

地上では相変わらず塗り壁を除くファミリーも駆け付けての戦闘が繰り広げられ、ねずみ男猫娘に顔面を足蹴にされあああああああああああああいいなああああああああああああああああああ俺も踏まれてえええええええええええええええええなあああああああああああああああああるサービスショットも炸裂する中、復活を遂げただいだらぼっちですが肝心の操作を司る箇所、脳をゲットしないまま「かっこいい〜」等とはしゃいでいたかわいい七人同行達は敢えなく踏み潰されてしまいます。洗脳術や掌からのビームなどスペック高めだっただけに勿体ない

 

実は脳は既にぬらりひょんが確保しており、遠隔で操縦してたんですね。じゃあ益々七人同行は戦力としてとっといた方が良かったよね

軍用ヘリや戦闘機を物ともせず進撃するだいだらぼっち。若干ゾンビっぽい顔といいシン・ゴジラ感。

 

角倉氏の情報を頼りにぬらりんの元へ辿り着いた鬼太郎。今期は有能な朱の盤の奮闘に足止めされる間、本体へ合流しようと浮かぶ脳に飛びかかったのはなんとカドクラ氏その人でした。だいだらぼっちへの憧れを「だいだらぼっちを止めたい」という想いに変え、ツルハシかなんかを突き刺して強制シャットダウンに成功します。

此処、本当はぶった斬られた手首が自律的にウロチョロして(鬼太郎の手首はよく自律的にウロチョロします)無理矢理脳に潜り込み内部破壊するグロシーンなんですよね。それを人間に、然も共存派にやらせるという演出の妙。氏のセンス・オブ・ワンダーが身長の小ささに悩んでいた頃妖怪図鑑で出逢った「だいだらぼっち」だったという背景も明かされ、残念そうに肩を落とす角倉が果てしなく切ないエピソードでした。ほうこう→チンポ→これは情緒が壊れるんじゃ

 

にしても図鑑に載ってた「富士山に座り人間を見守る妖怪」ちゅーだいだらぼっちの説明、如何にも「妖怪図鑑の解説」って感じでイイですよね。

ブームの折、こういう本がいーっぱい流通され始めてから現在に至るまで、図鑑ごとにカッパや天狗に紛れてクセの有るオリジナル妖怪が爆誕したり、新しい設定が付与されたりしたのは、妖怪の表象文化に於ける結構見逃せないポイントだったりします。「がしゃどくろ」は浮世絵から創作された図鑑発の妖怪ですし、ぬら孫なんかでもお馴染みの「ぬらりひょんは魑魅魍魎の総大将」という属性も、謎が多く民間伝承に乏しかったぬらりんを紹介する際に後付けサクサクされたものです。

そういう細かい部分も楽しかったですね。贅沢言えば鼻くそを口にぶち込まれてお陀仏する警察官も見たかったかな。

 

 

来週はクリスマス回。猫娘はハロウィン並にキレてもええんやで

サンタの髪がウゾウゾして人を襲ってたんで、夜叉かなーどうかなーって感じです。去年は妖怪大戦争でゴチャついてたんでね、6期のエックスデイ、堪能しましょう。

 

 

では

 

 

('A`) < ぬしゃーん