DQOzはそういうことだから

DQOz非公式サイト

毒男からのお知らせのようです

 

('A`) < キセキよかったぞ

 

毒男です。

ちゆちーの才女っぷりは周囲の人間を狂わせますね。

 

すいません、企画とか諸々間に合いそうにないので取り敢えずお知らせだけ。

 

 

近々ニコラップにM.C.Zの曲を上げます。

 

 

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写真は何とも関係ありません。

 

では

 

('A`) < ウェイトゥパリスかわええ

 

毒男の限界妖怪図鑑のようです22

 

('A`) < あびゃあ

 

毒男ナリよ。

プリキュアはアスミがイキった高校生のジャージよろしく袖を通さずに上着を羽織ってたので腕が服を貫通しているように見えるシーンが有りました。ニジガクはかすみんですね。やっぱり。かすみん最強。

あと以前ブログでも触れたニコラップランキングの最新版(2020上半期)が出てまして、49位に一人マイクリレー、33位に参加させてもらったマイクリレー、そしてなんと13位にも一人マイクリレーが食い込んでますので良かったら覗いてみてください。ニコラップタグにとってはほんま貴重で有難い、僕にとっても楽しい動画です。メンテさんにbig up

 

https://nico.ms/sm37846341?ref=other_cap_off

 

 

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近況報告もそこそこに、図鑑は妖怪の日企画に戻りまして「そ」の「そうはちぼん」くんです。

石川県は羽咋(はくい)市に伝わる怪火。正体の知れない怪しい火ですね。鬼火とか火の玉とか、そういうものの類と考えて良いでしょう。秋の夜になりますと眉丈山の中腹を東から西へ、不気味な光を放ちながら、しかも群れで飛んでいくと言います。怪しさ満点。

元々本来の「そうはちぼん」ってのは仏具の呼称だそうです。妙鉢という、日蓮宗で使われる、シンバルみたいな楽器。んでその怪火が「そうはちぼん」に似ていたのでついでに?「そうはちぼん」と呼んでいた、と。今はもっぱら飛ぶ方の「そうはちぼん」が一部のアンダーグラウンド中心に浸透している訳ですが、其処にはちょっとややこしい、おもろい経緯が御座いまして

 

そうはちぼん、妙鉢のフォルムで飛行するって、完全にUFO(いわゆるアダムスキー型とか空飛ぶ円盤とかいうやつですね)では?というまさかの角度から注目され、町おこしのネタに担がれた、全国どころか全世界に分布する怪火達の中でも異色の経歴を持つ子なんですね。

 

1973年センセーショナルを巻き起こしたノストラダムスの大予言を皮切りにUFO、UMA、心霊、超能力に都市伝説等よりどりみどりのコンテンツ達がメディアを通して社会を震撼させた「オカルトブーム」の熱はざっくり90年代まで続きます。羽咋市職員が草の根レベルから活動を始めたのは80年代半ば。

以降「UFOのまち」として地道かつ精力的に町おこしをやっておりまして1990年には「宇宙とUFO国際シンポジウム」を開催、1996年に開館した宇宙科学系の博物館「コスモアイル羽咋」には実際に大気圏へ行って帰って来たガチモンの宇宙船を始めとするNASA提供(!!)の実物資料に加え、ロズウェル事件を筆頭にUFO関連の展示も充実。名誉館長は矢追純一氏という徹底ぶり。

 

http://www.hakui.ne.jp/ufo/

↑公式サイトのURLにもUFOの文字

 

未確認飛行物体=宇宙人の乗り物と安直に見るのは…的な風潮もありますが、まぁやったもん勝ちっつーか。ブームだったとはいえ、そうはちぼん伝説を膨らませてUFOに結びつけ、それ一本勝負で博物館まで建てちゃったんですから、その胆の太さ、剛腕たるや物凄いですよ。

仕掛け人である高野誠鮮さんは他にもローマ法王に地元のお米を食べてもらってブランド化するとか色々とんでもない事やってまして、スーパー公務員と称されております。

また、何の因果か日蓮宗のお坊さんもされているらしいです。そうはちぼん鳴らしてるのかな?

 

詳しく知りたい人は、なんと明日(23日)の「激レアさんを連れてきた。」でゲスト出演されるっぽいので取っ掛かりにチェックしてみては如何でしょうか。因みにマジで偶然です。嘘ついてもしょうがないんで。調べてビックリしました。

 

後半高野さん情報になってしまいましたが、不思議な縁でUFOに化け、町おこしを支えた怪火の話でした。

てなとこで

 

('A`) < んぎょぱ

 

毒男の限界妖怪図鑑のようです21

 

('A`) < かもかも

 

毒男でやし。

調子どうですか? 僕はすこぶる悪いです。今入ったやよい軒の店員が外れでした。

 

プリキュアは沢泉ちゆの弟、とうじくんが頑張ってました。

とうじくん、優等生で陸上部エースで旅館の跡取りとしてもガッツリ働いている出来杉なちゆの弟という立場でスペックは年相応というコンプレックスえぐそうなキャラで胸がキュッとなりました。

ただエピソード内ではアスミに慰められたり、プリキュア状態の姉と言葉を交わしたり(お約束として正体には気づかない)、異様にガチムチのお客さんと触れ合ったりと活躍。

 

アレですよね、

強すぎる刺激に対して平静を繕う事に心を注いだ為秒堕ちこそしなかったものの翌日以降、かなりキてそうですよね。癖に。おねショタと見せかけて拗れて育ち、中学入りたてくらいでショタおねを仕掛けるも結局劣情に潰されてストレートおねショタに嵌って欲しいですね。

 

片やニジガクは、ゲームでは名前しか出て来てない彼方ちゃんの妹、遥ちゃんが登場しました。めちょかわいかったね。かすみんはずっとかわいいね

 

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図鑑、諸事情で妖怪の日企画から外れまして鎌鼬ちゃんを描きました。

かまいたち。メジャー妖怪の一角ですね。近年は同名の芸人さんがバリバリやってらっしゃいます。

 

つむじ風に乗って現れ、肌を斬りつける妖怪ですね。傷口はばっくりいかれるんですが痛みは無く、血も流れないという不気味な技を持っています。人に仇なす風の妖怪というのは意外と多くて、斬りつける系では飯綱、ノガマ、風鎌、悪禅師の風、ムチとかが挙げられます。全国区ってこってすわね。そもそもつむじ風を「かまいたち」と呼称する地域も多いそう。冬の季語だったりもします。語彙として強い。

スリーマンセルの悪神で、一人目が人間を転ばせ、二人目が斬りつけ、三人目が薬を塗っていくのだ、と説明される場合も。創作心を擽られますね。今回のイラストはストレートに武器ケモ女子で描きましたけど

 

さて、鎌鼬たそについてよく言われるのが

「旋風の中心に真空または非常な低圧状態が産まれ、皮膚や肉が巻き込まれて裂かれる」

ってやつ。創作界隈で鎌鼬、引いては「主に旋風を用いた風属性の斬撃技」が市民権を得ているのはこの説の普及による所が大きいと思われます。

 

ところがぎっちょん

 

実はだいぶ怪しいんですよね、真空説。

ぶっちゃけ疑似科学の域です。鎌鼬とつむじ風の関わりの深さを考えると一見それっぽく映りますが、そもそも人間の肌ってそんなにヤワじゃなくて、損傷させるまでのつむじ風が吹くってのはどうも考え辛いと。

妥当とされてるのは「風に巻き上げられた小石にやられた」説。寒い地域での伝承が多い点に着目して「所謂あかぎれの類だった」説も御座います。マジメですよ。

鎌鼬も真空説唱えられる度にあーはいはい、まだそのレベルねってなってるんじゃないでしょうか。大阪人にとっての「粉もんでご飯食べるんでしょ?」みたいな。

 

要は山彦パターンの、更に裏。

山に向かって発した声が返ってきた時に「山中に住む『山彦』や『木霊』のしわざだ!」と考えていたのが、「いやあれは音が斜面に反響しているだけで何ら不思議がるような事ではないですよ(メガネクイッ)」と科学的?合理的?に説明されてしまった結果、怪異性が否定された『やまびこ』『こだま』は単に現象そのものを示す言葉になっていった、的な。

「やまびこ」と聞いてパッと妖怪を想起する人がどんだけ居るかって話です。「かまいたち」も似たような状況、つまり「ネタが割れた妖怪」「解明された妖怪」の筆頭、寧ろ妖怪ではなく自然現象として認識されている方も多いかも知れませんが、実はちゃっかり人智で割り切れない部分、闇を抱えてるんですね。

寧ろ、文明を過信する人間共の半端な知識欲を利用して怪異の正体を探る無粋な目をのらりくらりと躱しつつ、真空説という新たなフィクション要素を纏って創作世界でのシノギまで確保してしまったクレバーな妖怪。にすら見えてきます。きません?

 

 

では

 

 

('A`) < ねぎねぎ

 

毒男の限界妖怪図鑑のようです20

 

('A`) < まいんちゃん

 

毒男やけんね。

多くのモノグサ達がそうであるように、1日中ぼーっとしてりゃそれで良かった小学生時代の夏休みの中盤に戻してくれと願ってやまない僕ですが、よくよく考えたら今でも別に、やろうと思えばぐうたら出来るんですよね。

何が問題かって、それをやると現実的にやっとかなきゃいけない諸々を先延ばしにしたり犠牲にしてしまう訳で。それでもぐうたらしちゃうってのは、オブラートに包んで言えば病気なんですね。最近はその負債で回らない首がいよいよ締まってきて、んほおおおって感じです。何が言いたいかっつーと就活は早めにやっといた方が楽

 

プリキュア、先生が助かって良かったですね。ヒーリングアニマルが阿修羅みたいになる新技も炸裂しまして。

すこ中ジャーナルがプリキュアの活躍を伝えているという事実。益子頑張ってるな。シンドイーネは愛が重くてしんどいですね。でも救いはあって欲しいなぁ。ビョーゲンズ以外の生物の為にビョーゲンズには不利というか、恐らくは望ましくない環境に押し込められてるのが現状だと把握してるんで、彼らの戦いが少数派閥による体制への反駁に見えてしまって。

捻くれた見方なんですけどね。どーしてもね。向こうの陣営にも同情しちゃうんですよ。動機がはっきりしてる分。ただこれはシリーズ通して或る程度共通してる事じゃないかと思いますよ。敵幹部が被迫害民族出身というやたら重いバックボーンが掘られてた前作の宇宙プリキュアなんかは顕著だったかと

そろそろキングビョーゲン様も活発になってくる頃合の筈なので、展開に期待ですね。会話を聞いてる限り部下に対して放任なのか無頓着なのか、印象としては結構冷たい感じで、復活したらえぐい事してきそうですが、案外元は人間が原因的な、なんか未開のジャングルに凸って病原菌拾ってきた的なパターンなのかも知れません。

 

ラブライブ!は相変わらず凄い完成度です。毎週毎回よくもまあこんな綺麗に仕上げますねって感じです。和牛。

少なくとも映像としてはCGとの調和が取れた(ストーリーとしてはスクールアイドル達が何かしら一皮むけたタイミングでインド映画くらい急に歌い出し、同時にイメージなのかスタンド能力なのかド派手なステージが生えてくる場合が多いので)ライブシーンはアニメ表現の進化を感じさせます。流石にあんまり数は追えてないんですが、最近のアニメはすごいですね。でも昔のアニメは昔のアニメですごいし。うーん、すごい。

個人的には本編扱いのゲームの方がそこそこ不穏なので、癒しです。21章はよ

 

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図鑑企画。「せ」の「銭貸し妖怪」です。

 

銭を貸す妖怪ですね。

出身もとい出没地は「徳島県三好市山城町上名柿野山神籠岩(多分ひもろぎいわ)奥の四つ辻」まで割れています。四つ辻は昔から境界の属性が強く、怪異と縁深いゾーンの一つです。

環境に恵まれたと言いましょうか、銭貸しくんの地元では妖怪にまつわる伝承が豊富でして、彼?自身も「四国の秘境 山城・大歩危妖怪村」という村おこしの企画で取り上げられてます。

 

https://oobokeyoukaimura.localinfo.jp/

 

↑公式サイト

 

節分の夜に銭の入った袋をかついで通り、会えば金を借してくれます。来年の節分に返さないと恐ろしい目に遭うのだとか。えらい俗世に染まってますが挙動の謎さ加減はかなり妖怪妖怪してると思います。

人間to人間の遣り取りでさえ洒落怖な話が絶えないのに、妖怪相手にやらかしたらウシジマくんも真っ青の結末が待っているんだろうな…

 

と思いきや。

 

この妖怪さん意外と融通が効きまして

さる男が銭を借りたものの期限までに返す都合がつかず、弱りに弱って知恵者に相談した所「腹におわん、尻に錠前を乗せて道に寝転がってろ」とアドバイスを受けたんですね。しかも腹と尻に同時に、見えるように物を置く為に仰向けに寝てから両足を上げ尻を浮かせる姿勢が求められます。デブだったら詰んでましたね。

魔除の類を筆頭に、人外対策として人の一般的な感覚では測れない儀式を行う例には枚挙に暇がないとはいえ、往来でこんなご機嫌な格好してモラル的に大丈夫なのかさぞかし不安になったでしょうがぶっつけ本番、兎に角言われた通りやってみると

なんと妖怪はその姿を一瞥するや、すごすご引き退っていったのです。めでたしめでたし

 

 

 

どういう事か説明しますと

腹におわん→「はらわん」

尻に錠前→「けつじょう(お上による取り決めをこう呼んだらしい。決定?決上?)」

で、『金は「払わん」という旨の「けつじょう」が出た』と解釈され渋々去ったと。幾ら因業な金貸しでもお上の決定には逆らえないという皮肉なエピソードであると。

 

 

 

 

 

いやいやいやいや

ギャグかい。

ギャグかい。

妖怪ぞ?

妖怪がお上の威光に屈するの? めちゃくちゃ人の一般的な感覚に通じてるやん。

つかよくやけくそモノボケのみでそこまで察せたな。俺なら暫く考えてから「煽られてる」と判断して通常よりキツめにいってましたね。それか恐怖でイかれたのかなとか

 

とまあ、実はオチのついた話なんですね。まさかのえびぞうタイプだったの?

 

もしかしたら金貸し妖怪は落語でお馴染みの「大晦日に於ける掛け取り攻防戦」よろしく、ひ弱なヒトが絞り出したトンチを解した上で華を持たせる、洒落の分かるヤツなのかも知れません。若しくは単にドン引きして関わるのを止めたか

やり手なのか、ぬけてるのか、この掴み所の無さはやはり妖怪。ですね

 

 

イラストは袋じゃなくて瓶っぽい意匠になっています。なんでかは描いた時の俺に聞いてください。

 

では

 

('A`) < ちゃんまいん

 

毒男の限界妖怪図鑑のようです19

 

('A`) < ほああああ

 

毒男です。

マジで時間カツカツなので差し当たりイラストだけ

 

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「す」の「すりばちこぞう」くんです。

すり鉢の妖怪でしょうね。九分九厘。『ねないこ だれだ』が余りにも有名な貼り絵えほん作家、せなけいこ氏の『おばけいしゃ』という作品に登場します。氏は結構おばけシリーズ量産してるんですよ。稲生物怪録をモデルにしてたり。

一つ目小僧を患者に取った結果、タイトル通り負傷したおばけがぞろぞろかかるようになってしまったお医者さんの話なんですが、そのおばけ達がまたユーモアたっぷりでバラエティに富んでまして。海で溺れた海坊主とか。

すりばちこぞうは棚から落っこちて割れちゃった状態でやってきます。医者にどうしろと。

 

また、暮らしに身近なすり鉢及び擂粉木は道具のお化け大集合!的な本や絵巻(今で言う擬人化してみた!のノリですよね)にはしばしば顔を出してまして、イラストはその辺のデザインにもアイディアを借りています。逆さに被せて笠に見立てても良かったかも。折角二本差しにしたんだし

せな先生もこの辺から着想を得られたのではないかな、とか。なんにせよ皆読もう。せなけいこ

 

 

では

 

('A`) < おんぎゃああああ

 

毒男の限界妖怪図鑑のようです18

 

('A`) < マッスルバーナー

 

毒男です。

日曜を逃すのは久々ですね。病気なので許して。適切な病名を付けてもらうのも億劫な病気

 

プリキュア、遂に担任の名前が判明しましたね。遂に担任の名前が判明しましたね?

円山先生。めっちゃ善人。教育者の鑑です。キュア教育者です。しかもラストにビョーゲンを打ち込まれる衝撃の引き。これは来週(今週)も視るっきゃないね

 

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企画の方参りましょう。

「し」は「しだい坂」くんです。島根県は三瓶山への道を歩いていると、なんと道そのものがどんどん登り坂になって行き、驚いて見上げたが最後坂全体が(恐らくめくり上がるようにして)のしかかってくるという。大変ファンタジーでアグレッシブな怪異となっております。

 

元々中国地方周辺には「次第高(しだいだか)」等と呼ばれる、突然目の前に現れた見上げれば見上げた分だけ次第に高くなっていく、即ち背丈が伸びていく所謂「見越し入道」に類する化け物の伝承が豊富で、しだい坂はその亜種なのではないかとされているそうです。名前が似てるだけで…と思わなくもないですが、話が広がっていく中でじわじわ内容が変わってくやつ、結構あるあるっぽいんですよね。人伝いに勢力範囲を伸ばす過程で姿形が変化し、別な妖怪として生まれ直ってしまう、正に妖怪の妙味を体現していますね。

 

イラストはシンプルに、後から後から道が湧いてくる白昼夢の如き怪異の素材の味を活かせるよう考えてみました。人外らしく舌の血色がキショいですね。綺麗ですが

 

では

 

 

('A`) < マッスルボイラー

 

 

毒男の限界妖怪図鑑のようです17

 

('A`) < しにたーい

 

毒男です。

死にたいのはもう仕方ないんですわ。いやー、もう書いちゃおっかな。

大学4年なんですよね。

ちんたら息だけしてたらあっという間にゼミ論の〆切が控えてて、就活上手くいかんし他のタスクも勿論上手くいかんし、え、俺卒業できる????てか卒業したらしたで社会に放り出されるの???ニート????あれ???そこそこの私立大学まで行って????とっくに安定した職にありついてる筈の俺はどこ?????的なね、今まで漠然と仄かしてきた不安をめちゃくちゃクリアに並べてしまいました

まぁ全部俺が人生舐めてるのが原因だから日本しねってよりは俺しねって感じで

 

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ブログやれてる内はだいじょーぶ、というかまだ舐めてんのかな。ちゅーワケでサ行まで漕ぎ着けました妖怪の日企画、「さ」は「覚」くんです。

 

さとり、ですね。

読んで字の如く「さとる」、つまり「相手の心を読む」チート能力が余りにも有名な妖怪です。よく知られているのは江戸が産んだマスターオブ妖怪画鳥山石燕先生の『今昔画図続百鬼』に載る、目がイってる黒長毛の猿人のような風貌の覚ですが、これは元を辿ると超超超大作百科事典『和漢三才図会』に記述が有る、中国伝承の玃(やまこ・かく)とか玃猿(かくえん)とかいう、人をさらって犯す猿の類のイラストがモデルではと言われてまして

三才図会に於いて美濃の国に出没したという人の心を読む魔物「黒ん坊」がこの「玃」に属するものではないか、とかましているのを引用し、加えて「玃(かく)」を「覚(かく)」に変換した上で「覚は心を読む猿系ビジュアルの妖怪である」と描いた可能性が指摘されています。一口に「さとり」つってもややこしいんですわ。コレが

 

更に話をややこしくすると

恐らくこの美濃の黒ん坊も含め、読心術を心得ているっぽい人外が山で作業している人間の前に現れ次々に思っている事を言い当てつつ隙を見て襲おうとするが、焚き火が跳ねる等の偶然にやられて退散する…という流れの民話が全国津々浦々に伝わってるんですね。

ただ主役となる人外は山男、山爺、山鬼、山姥、天狗や狸だったり「おもいの魔物」と呼ばれていたり、必ずしも猿のバケモンで、尚且つ覚の名称が通ってる訳ではないんです。にも関わらず、江戸で展開された書物上での「黒ん坊」と「玃」、そして「覚」と「玃」の接続によってこれらは括ってサトリの怪異、「覚の話」として広がる例が増えます。

ヘタしたらちょっとした掛け言葉?誤読?から生じた、言ってみれば石燕先生のオリジナル要素もそこそこ強いと推測される「覚」くんに、さながら河童や鬼のように各地で伝承されている妖怪としてのバックボーンが付与されてしまった…と考えられなくもないのです。この辺の知識はマジで聞きかじりの書きかじりの読みかじりなので成る可くぼやかしとかなければならない(こんな浅いナレッジで知ったかするくらいなら好き勝手に設定とキャラ付けて漫画にでも出した方が楽だし妖怪文化への寄与にもなるのでは?と勘ぐる昨今)

 

てな具合に、ingで僕の人心を乱してくるステキな妖さんです。困っちゃうワ

 

スキルが能力バトルものを筆頭に途轍もなく創作受けする為、特に現代視覚文化では世界観に合わせて能力そのままスタイリッシュなデザインに落とし込まれるパターンが多いさとりんですが、今回のイラストでは猿っぽさ、山の住人みを押してみました。里山という身近な異界に潜む「人々」の存在は、山の妖怪について考察する上での外せないテーマでもあります。

プラス挙動の圧倒的な不気味さね。素直なんだか捻くれてんだかの。伝わってりゃ幸い

 

 

そりでは

 

 

('A`) < えびてん