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毒男と名無しと真名のようです

 

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毒男なんですってよ。

何一つ人間らしい活動をせず埃を食って生き長らえるような怠慢ライフを謳歌してます。今週も鬼太郎について考えていきましょう。遂に名無しの正体が明かされましたね。

 

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イラストはノツゴ。唐突にアイキャッチで登場しTLをザワつかせました。

足元に纏わり付いて人の歩行を妨げる妖怪で、捨てられた赤ちゃんが成った存在とも言われています。両親からの愛を受ける事無く、憎しみのみを吸い取って産み落とされ結果あんな仕上がりになってしまった「名無し」の出世に絡めたものなのでしょう。

 

今回は所謂「解決編」ですよね。第1シーズン通して暗躍して来た名無しとは何者なのか、という最大の謎が明かされます。

ネタバレ半分、勝手な解釈半分で書いておくと、名無しは「人妖が今より近しかった時代にタブーを犯して交わってしまった人間(まなの先祖)とやたらイケメンな鬼の間に出来た忌み子が、まともに生を受ける前に処刑された二人の身体から滲み出た涙だか憎悪だかを媒介に具象化した?みたいな子」でした。敢えて種類分けするなら怨霊、という事になるのでしょうか。

 

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両親の死後、屍から誕生するという構図で思い出すのは勿論、鬼太郎ですよね。ズクズクの身体から目玉だけで飛んで来た親父さんのお陰で多少歪な形とは言え愛情を受けられた鬼太郎と、野に放たれたまま悪感情を吸い込み続けた名無し。

 

人と妖怪の狭間に産まれた何方にも属さない立場、として浮かび上がるのはねずみ男。序盤に登場するとかなりバイオレンスな手法で鬼太郎を叱咤します。具体的に言うと蹴り倒して伸し掛かり笑いながら首を絞め、衝撃と苦痛を与える事で即時的に父を喪った悲しみを希釈するという薄い本も真っ青な急展開。でもそれで主人公の自覚を取り戻した訳ですし、流石は正妻って感じですよね。曲がりなりにも誰かとの繋がりを得て来たねずみ男と、誰とも感情を遣り取りせず人妖両サイドを呪って来た名無し。

(まぁ容赦も躊躇もせずに他者を利用する外道スタンスは普段から共通して見せつけられてるんでいきなりネズミだけ尤もらしい事言ってもなぁとは思いましたが)

 

気を取り直して暴れ回る巨大な怪物の体内に侵入した鬼太郎は先に取り込まれていたまなと再会、殺気増し増しの陰陽パワーを受け止めて誤解と憎しみを乗り越えた後、名無しの本体に辿り着いて上記の過去を知ります。

「名無し」と「まな(真名)」の対比から、まなによる名付け作業まで綺麗な流れ。ラストは妖怪と同じく魂状態で浄化されてました。やっぱりまなのバブみは最強なんや。俺はマジで絶対に許さんからな

 

人と妖の境界を何処に置くかってのは妖怪が出て来る作品の大命題です。

6期鬼太郎にも今回の鬼を始め白山坊、石妖等「人間と妖怪との恋物語」が幾度かテーマに採用されています。群衆が名無しから逃げるシーンでは雪女&熱血漢カップルも登場してました。彼女達は何とか上手くやってくれればなって感じですが、じゃあ縦しんば出来ちゃったらどうするのって話ですよ。

俺はマジで絶対に許s倫理規定や妖怪への態度がユルユルな6期の現代社会では名無しの時のように責められる事は無いのかも知れませんが寿命の差はどうしようもないですからねぇ

 

感想としては取り敢えず、着地が出来ただけで一安心です。急ぎ足なりに演出やキャラクターの活き所も美味しかったと思います。

ただ、もっと丁寧に時間の経過を匂わせて欲しい場面が多かったように思いますね。30分に収めるには要素が多過ぎた。ぶっちゃけ西洋妖怪編もっと削ってこっちに回しても良かったんじゃないでしょうか。優先度的に。説明急ぎ過ぎ、鬼太郎立ち直るの早過ぎ、まな妖怪許すの早過ぎ、人間と妖怪あっさり結託し過ぎ(共通の脅威を目の前にしたとは言え)、

 

猫娘簡単に復活し過ぎ。然もロリロリになってるし

 

猫娘を黄泉がえらせる」

という字面を見れば、実は色んな漫画を追っている人間としては結構熱い展開で、人気キャラの猫娘が復活して然もロリ化っていうのはまた別な意味で激アツなんですが、そんな楽々地獄から連れ戻せるなら

 

え、耳長は?

 

って思わざるを得ないんですよね。

まぁ、猫娘は日本の妖怪で鬼太郎とも昔から親しく、閻魔様が諸々の事情を汲んでくれたのかも知れませんけど、其処の場面がごっそりカットされちゃってる以上今の所知る由が無い。これから回収されるかも微妙ですし

 

よくよく考えたら名無しは偶に現れる黒幕ポジションってだけで謎に関するヒントが小出しになってた訳じゃなかったんで、拾うべき伏線は元々多くなかったとして、それでも地味に取り零してますよね。初っ端も初っ端の1話で使ってた逆五芒星印の悪魔の矢は何だったんだとか、あのDOPEな謎呪文は結局どういうアレだったのとか。拝み屋成分を匂わせたかったのかな。

もう少し話数をかけて貰えたら細かいエピソードが見れたのかも知れません。どうだろ

 

まぁ何や彼やで「名無し編」は収束、来週から堂々の新章突入です。きな臭いオリキャラもどんどん公開されてますし、また新しい鬼太郎の形を楽しみに待ちたいですネ。

 

 

では

 

 

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