DQOzはそういうことだから

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毒男と死神のようです

 

('A`) < パトリオット・ツモ

 

毒男でござい。

すっかり夏ですねぇ。今週はプリキュアでも鬼太郎でもお祭りやってました。

 

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ゲストは死神。

水木御大の死神さんは正に神がかった造形なんですが、設定上は「死を司る神」として猛威を奮う他作品の個体と比べてかなり地味と言うか、不遇な扱いを受ける事が多いです。

死者の魂を運ぶ「ノルマ」に喘ぎながら労働に追われる『サラリーマン死神』って漫画を描かれてまして、これがまた妙な所で情に厚いキャラクターと絶妙に報われないストーリーが哀愁たっぷり、思わず人間社会と重ねて嘆きたくなるようなエピソードが満載なんですわ。

「死神」は水木ワールドを代表するアイコンの一つとして、屡々 『鬼太郎』以外の作品からも原作を持って来るアニメ鬼太郎には何度か顔を出してます。今回は「蒸発」という話がモチーフに採用されてました。確か2期以来。

 

200年に一度、弓ヶ浜にて扉を開く異境の楽園「隠れ里」。境港のお祭りに紛れる謎の声に誘われホイホイ幻想入りしたまなと、1819年(文政2年)に攫われた四人の子供達との交流。

隠れ里内部は時間が止まっていて、飢えも争いも心配せず不老不死を謳歌出来ます。要するに最高なんですが、友達認定激甘でお馴染みの新加入メンバーが2019年のスレた価値観を吹き込んだ事で、江戸キッズは与えられた平穏への疑問と、未知の世界への興味を強めます。リーダー格の侍らしき男子と町娘は「好きなら好きって伝えるのが現代じゃ普通」とか宣うキラキラJC観に背を押され、身分違いの想いを通わせて気持ちを新たに。やや幼い残りの二人は久々に外の世界に触れた結果、親と家が恋しくなってギャン泣きです。

 

並行して暗躍する死神。5期では完全にポンコツ、もといポン骨でしたが、今日は水木世界観的にはかなり珍しい事に鎌を携え、妖怪城のかまいたち先生さながら風を纏わせた竜巻状の斬撃で主人公組を圧倒する場面が観れました。隠れ里に侵入し攫われた子供の魂をガッポリ刈りまくる手法で出世を成し遂げ、現れた厄介者(鬼太郎)を一度は嵌めて底なし沼に沈める等、モデルと違って相当な辣腕っぷり。勿論ぶっ倒されるんですけどね

 

逆にオチは原作通りというか、ああ…ってなるヤツでした。木の子回のバッドエンド版って感じですかね。まなと共に隠れ里を脱した途端、200年分溜めていた時間のツケが容赦無く江戸キッズを蝕みます。その辺も覚悟の上だったようで、砂と化した身体を残し仲良く天に昇って行きました。

自らの意思で選択出来たんだから或る意味救いなんだよみたいな解釈は添えられてましたが、バッドエンドはバッドエンドです。俺は悲しい終わり方が大嫌いなので、全体としてはマイナス印象な回でした。作画もちょいちょい厳しかったし

 

あとねずみ男が割と鬼太郎ラブで、安定期に入ったのかな?って感じでしたね。「鬼太郎在る所、俺在り」とか言ってみたり、死神に唆されて騙し討ちしたり。訓練されたネズキタ勢はその辺の絡み全部「イチャイチャしやがって」の範疇に収めて微笑ましく見守ってたんじゃないですかね

 

さて、来週はまさかの縄文人登場。まぁ文政の次つったら縄文ですよね。現代社会に連れ出された原始民が文明の暗部、世知辛さに翻弄される様を描く御大の名作「カモイ伝」から引っ張ったものと思われます。SNS中毒という6期らしいテーマも絡めて、スリリングでスパイシーな展開になる予感。アヘアヘ鳥取大帝国→クソシリアスな神隠しモノ→これ。高低差で耳ちぎれるわ

『鬼太郎』以外の水木作品繋がりならコケカキイキイ、マチコミ、コブなんか期待しちゃいますよね。時勢にも合ってて宜しいんじゃないでしょうか。

 

はい。

 

 

 

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