DQOzはそういうことだから

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毒男と魍魎と釣瓶火と化け火と姥が火のようです

 

('A`) < モンティ・パイソン

 

毒男ざんす

プリキュア、ハロウィン回だったんですが中二組がUMAの仮装だつってモスマンとかチュパカブラとかやっててジャリん子達に伝わってんのかなとか。意外と市民権得てるのか?

 

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鬼太郎には魍魎が登場。

名前に色んな意味が有ってややこしい妖怪の一人です。京極夏彦の超ヒット作「魍魎の匣」でグンと知名度を上げた京極チルドレン。本エピソードでは遺体に取り憑き自在に操る狒々のような姿で推参。

 

白ワンピ黒長髪という貞子スタイルの水死体に乗り移って暴れる魍魎は迫力抜群。水面から手を突き出すやつ、雨の降る中で車の前に立ってヘッドライトでぼんやり照らされるやつ、逃げても逃げても追いかけて来るやつ、トイレで鏡越しに登場するやつ、廃墟で一瞬明るくなった瞬間天井に這ってるのが視認されるやつと6期お得意のJホラー演出がてんこ盛りでした。ローソクが消えて不穏がる坊さんとかね

 

然し、やはり今回も、どちらかと言えばスポットライトが当てられたのは人間に秘められた狂気の方だったと思います。

魍魎が復活し、久能恭平という新進気鋭のカメラマンを襲う理由を依頼を受けた主人公組が万年竹回のように推理する展開。刑事さながらに情報を集める猫娘。タイツ脚組み姿が麗しい。そして急に察し良くなる鬼太郎。4ヶ月前から急に久能くんは無難に美人を撮るスタイルから「写真家の性」だか何だかのヤバげな理由で「生と死のボーダーラインに漂う恐怖と快感」を追求した作品を発表し始め、それが個展を開く程の人気っぷり。まぁ芸術齧ってるのが好きそうなテーマよね。

流石に鬼太公も怪しいと踏んだのかガンガン探りを入れて行きます。

 

 

 

引っ張ってもしゃーないのでネタバレすると

 

 

 

死体は久能の恋人です。久能くんは魍魎が封印されていた六黒村で「みずは」という、身寄りが無く寺で育てられた美少女に岡惚れしモデルとして、そして彼女として宜しくやります。イケメンがよ

数年は幸せに暮らしたようですが「此処で写真撮らない方が良いですよ」って声かけられたのに「君この村の娘? 写真撮らせてくれない?」って返すくらいには写真脳ナンパ野郎な久能氏はスランプに陥ります。二人は原点回帰の意味を込め出会いの地、六黒村の泉にて撮影に勤しみますが優しく寄り添うミズハを苦悩の久能くんが邪険に振り払った結果水にドボンする(このシーンのパースが狂ってませんでした?見間違いかな)大事故が発生。

その際溺れ苦しむ水羽?ちゃんの姿に、己の写真で表現すべき永遠の命題を見出し興奮した久能くんは助けるどころか彼女が沈む様を激写。地獄変か。そっから開眼久能は例のサイコな作風に突き進んで行くんですが、同時に亡くなった水葉?ちゃんの強い念に反応して魍魎も蘇ってしまったという。凄いサスペンス

 

他でもない己が見殺しにした少女による再三の襲撃を受けて尚、懲りずに生死のうんたらを捉えようと、窓ガラスがバリバリに割れたテロ跡みたいな廃墟を撮影現場に押さえた久能。

「出る」と噂の其処でなら理想の画が…と踏んでいるイカれカメラマンは予定していたモデルがビビって飛ぼうがシリアスな場面で美貌が映えまくる猫姉さんと肩にちっちゃい目玉乗せてんのかい状態の親父が止めようが構わず機材を構えます。

 

案の定現れる瑞波?ちゃんボディ。猫娘達は奥の手として魔物から見えなくなる魔法陣に篭ります。

ところが魍魎の能力「なかまをよぶ」で召喚された廃墟の地縛霊(完全にゾンビ)が代役のモデルを連れ遅れて合流した撮影スタッフにワラワラ集る場面で久能の性癖が爆発、シャッターを切りまくる勢いで足元に描かれた術式を踏みにじってしまい一気に窮地へ。

実は『鬼太郎』シリーズでは不気味なバケモノ、恐らく魑魅魍魎のノリで呼ばれる「魍魎」がわんさか出て来る「死人憑き」という話も存在し、その要素のブレンドじゃないかなと。

因みに5期の死人憑き回はめちゃくちゃ面白いので是非。土精ちゃんも見れます。

 

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さぁピンチという所で鬼太郎が重役出勤。寺生まれのTさんばりにJホラーをぶち壊していくスタンス。

光が苦手な魍魎を追い詰める為にシリーズお馴染みの炎妖怪軍団を集めていたらしく、頼れる釣瓶火、準レギュの姥が火、レアキャラの化け火が乱舞します。原作だと確か直に燃やしてたような

 

結局それだけで事態は収まらず、真相が暴かれ久能が開き直る最中なんか普通に独立して行動しだした魍魎が反撃を

食らわす直前、「光が苦手」の伏線として活躍するだろうと皆が予想しながら今の今まで出番無しだった「カメラのフラッシュ」が遂に炸裂。動きが止まったのを逃さずメカクショタが指鉄砲で仕留め退治完了と。

 

 

カメラに手を伸ばしていたのは、既に妖怪から解放され只の骸に戻った筈のみずはさんでした。

 

 

魍魎が呼応したと言う、遺体に残る強い念。それは愛情だったのです。身勝手な仕打ちを受けても死の間際まで、そして死んだ後も自分を愛し、写真家活動を案じていた彼女の想いに衝撃を受け、久能は個展を最後に自首します。幕引きと言い、鮮烈なサスペンスでしたね。

 

他気になった点は「子供が鬼太郎のファンだからサインが欲しい」って発言が聞かれた事ですね。妖怪に対する社会の認識がブレるのは鬼太郎あるあるですけど、ぬらりひょん編に入ってその辺がどう転がってくかは注視したいですね。今週はそういう世界線だったのかな。

あとラストの不見刃?さんのモノローグが人間との交流を経て感情が発芽したロボットっぽくてちょっと面白かったですね。「生きる楽しさ知った」つってましたもんね。「生きる楽しさを知った」じゃなくて

 

 

 

来週はこうもり猫。妖怪大統領ですかね。てか猫多くね? 煽りがもうハロウィンに物申すつもり満々で笑う

 

 

では

 

 

 

('A`) < ロマネ・コンティ