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毒男の限界妖怪図鑑のようです13

 

('A`) < ぐはっ

 

毒男です。

9月も末ですが、いかがお過ごしでしょうか。僕はあんまり…です。まぁ日曜更新は達成出来たので悪かないのかも知れません。

プリキュア、よかたねぇ。りりちゃんの話。ドーベルマン3匹はマジなんだったんでしょうね。

 

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妖怪の日企画、ツッタカタが遅れに遅れて最早ブログがメインみたいになってますね。

 

「き」は「切子灯籠の化物」ちゃんです。

四十九日明けて初めてのお盆、つまり故人が初めて此岸に帰ってくるお盆を初盆、初盆の時期に仏壇の脇に飾る、飾りの豪華な灯籠を切子灯籠と言いまして

かの有名な戯作者、十返舎一九が妖怪達の年中行事の様子を面白おかしく記した『化物一年草』によるとお化けにも夏にはお盆が有り、幽霊と成った妖怪(字面がカオス)が家族や子孫の元に帰ってくる、要は観念的な儀式とかではなく実際に「帰ってくる」と、

その際に振る舞う料理を給仕するのが、切子灯籠の化物なんだそうで。ノリとしては臨時のお手伝いさんですかね。家の者と共に甲斐甲斐しく先祖をもてなしカエルやヘビを饗します。

「化物の盆」を描くにあたって風物詩まで妖怪にしてしまう、一九先生のアイディアが効いてますな。季節感とユーモア。そしてその子を彼岸に取り上げる俺の野暮天。

 

恐らく大概の日本人にとっては夏休みど真ん中、里帰りや旅行を楽しんだり(時世柄今年は厳しいでしょうが)祖霊に想いを馳せつつ家族で集まったりと心安らぐ故郷イベントですが、妖界のそれは何せガチで押しかけて飲み食いするもんで、兎に角物入りで忙しなく迎える側にしたら迷惑らしいです。

魑魅魍魎の類が人間に馴染み深い行事を人間と異なる、ともすれば人間と真反対の価値観や文化に則って執り行う様を描写した創作は今も昔もちょこちょこ見られます。水木御大監修の妖怪図鑑シリーズの巻頭カラーページで展開される晩餐会、オーケストラにカーラリー。化物婚礼絵巻なんかも素晴らしいですよ。世間で言うブサイクは妖怪にとっては美形、とかね。

 

また一年草とは別に(もしかしたら参考にはしてるかも知れません)、妖怪の一枚絵をコマに見立てて繋いだ「双六」系の作品の中でも切子灯籠の化けたのが描かれてたりしてます。まぁ元が好いデザインですからね。化けさせたくなるというか。目ェ入れたくなる。

 

イラストは給仕役ちゅー事でメイドさんを意識しました。結構ナイスデザインじゃないですか?

 

 

寒くなってきたので体調にはお気をつけて。

 

では

 

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