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毒男がM.C.Zの曲を解説するようです 47

 

('A`) < まっろーん

 

毒男だ!

贔屓のドラゴンズが調子悪いわ大島は西勇輝投手にぶつけられて抹消だわ今正にキノタクも遠藤淳志投手にぶつけられてるわ今年被死球多くないすか? 立浪に監督変わってから寧ろ死球増えるなんてある?

プリキュアやっぱ三人目超かわいいですね。男の子は久々の登場でちょっとデレ化してバーガーショップに誘おうとして失敗してました。やっぱ自分の知らない所で自分よりも仲良さそうな友達が出来るてると性別どうこう置いといて独占欲疼きますよね。会長怪盗は苦労してる。

 

曲上げたよ!M.C.Zの

 

f:id:fromDQOz:20220501113126p:image

 

https://sp.nicovideo.jp/watch/sm40384772?ref=user_mylist_detail

 

「助演ウマ娘賞」で「ラップしてみた」の「全部俺Remix」です。

いろいろ説明が必要だと思うんですが

 

そもそも「助演ウマ娘賞」とは

 

https://sp.nicovideo.jp/watch/sm38623495?ref=sp_watch

 

↑手っ取り早くはこちらの動画です。詳しくは以下述べます

 

ラッパーのR-指定とDJ松永のユニットにして近年メジャーシーンに於いてHIPHOP・ラップミュージックで最も成功しているグループ、Creepy Nuts(この名前のまま売れたの改めてすげーな)が2017年にリリースした代表曲の一つである『助演男優賞

 

https://m.youtube.com/watch?v=JEUOTHxL8Xw

 

公式MVは8桁回ってますね。

『助演ウマ娘賞』はその『助演男優賞』を使ったMAD動画です。MAD動画ってのは既存の画像やら音楽やら動画やらを誰かがまた切り貼りして一本の別な作品に再構築する二次創作の一種ですね。

そして素材には勿論巷で噂の『ウマ娘』、実在の競走馬をモチーフに少女ナイズドされた様々なキャラクターが、レース(陸上競技で代用とかじゃなく、これまた実在のレースに則った舞台で芝のコース云千メートルをダッシュし続けます)やライブ(レース終わったらウイニングランならぬウイニングライブっちゅーのがあるんですね。声優コンテンツって程声優コンテンツな感じはしてないんですがアイドル売りもバンバンしなきゃだからね)に励む姿を描いたアニメ漫画ゲーム等が展開される所謂メディアミックスプロジェクト『ウマ娘 プリティーダービー』より持ってきてると。

 

更に、この作品でフィーチャーされているのは三冠馬対決、オグリキャップブームを経て爆発した熱が途切れ無く台頭するスターホース達に支えられ有馬記念で700億だの800億だの売り上げていた中央競馬黄金期の90年代、

最高クラスのレースであるG1競走で見事一着を掴み(人間側からしたらですけど)至上の栄誉を授かるという、誰の目にも明らかに飛び抜けて派手にすんばらしいスーパーヒーローど真ん中な評価こそ逃してしまいましたが

なかなか勝てなくても、惜しいとこまで行ってダメでも、ツイてないとしか言えない不遇な目に遭っても、何度でも何度でも挑んで見せ場を作る、息の長い活躍を続ける、若しくは時に大前提、根本の価値観である勝ち負けすら超越しているとさえ感じてしまう程面白いレースを演じる、そしてネタにされても、バカにされても、持て囃される「強い馬」の影でそっぽ向かれても、娯楽で消費される為に産まれ社会の理の中で生涯を終える動物として、サラブレッドとして直向きに駆け、単純な競技の結果やギャンブルの枠に収まらない感動をファンに与えてくれた“名脇役”達をベースにデザインされたウマ娘達なんですね。

 

具体的には

 

大舞台で幾度となく届きそうで、然し届かないラストスパート(ジリ脚と言ったりします)を発揮し

有馬記念 3年連続 3着入賞

という後にも先にも出ないであろうそもそも狙ってどうにかできるもんじゃない金字塔というか驚異の銅字塔な珍記録を筆頭に、とにかく「善戦はするが…」という惜しいキャリアが明石家さんま初めファンの注目を集め「勝てこそしないけど元気に良いレースして人気がついてくる実績馬アイドルホース」の顔役を務める事となった

“ブロンズコレクター” ナイスネイチャ

 

ゲートを飛び出すと同時にいきなり先頭を取りそのままレースを引っ張る「逃げ」、にしても異様なハイペースで序盤からブッ飛ばし2位以下に笑っちゃうくらいの大差をつけてトップを独走する「大逃げ」を披露、「おいおいあんなペースで走ったらバテるだろ」と思わせておいて

ほんまにバテて「逆噴射」と称される急失速でズブズブ後退しゴールは歩いて通過するピーキーな戦法?と稀にバチィンとハマった時の衝撃の逃げ切りがネタ枠にしろ熱狂的な人気を博した

“逃亡者” ツインターボ

 

無数の競走馬を絶望に追い込んだ脚部の病「屈腱炎」にデビュー前から侵されるも伝説の装蹄師福永守の助けで死線を潜り、牝馬(メスです。近年は鬼神のように強い牝馬も台頭著しいですがオスに比べてガタイや能力で劣るという見方が大勢)ながら過密スケジュールで一線級の牡馬(オス)に混じり王道G1で奮戦、93年には4.25にG1天皇賞春(京都3200m)→5.13にG1安田記念(東京1600m)→6.16にG1宝塚記念(阪神2200m)とかいうイかれたローテを9着→2着(!?)→2着(!??)で乗り切り初の賞金5億円獲得牝馬になる等、駆けに駆けてみれば生涯成績51戦を故障離脱無しで完走してみせた

“鉄の女” イクノディクタス

 

持っているものは間違いないと期待を受けながらもネイチャが3着ならこちらは4着という具合にどうもイマイチ、と見るか強豪相手に十分善戦と見るか惜しい走りを繰り返し、登り降り有りつつも安定した活躍を続けいつか獲れる、今度こそ獲れる、マジでいけるんちゃうかというタイミングのG1ジャパンカップで鼻血(馬は鼻呼吸が主だし肺から血が流れてる可能性も有るしでかなり重大な症状)を出してしまいスタートできず、続く有馬記念は蕁麻疹(エサに混入した蜘蛛を食べてしまったという説アリ)でスタートラインにすら立てずと乗りきれないイマイチっぷりも心に残った

“ツイてない名馬” マチカネタンホイザ

 

皆1着目掛けて全力でやってるからこそ1着以外はドベ同然ってんじゃないですが、やっぱ基本1着以外はどうしたって傍に回る世界で。まぁどんな世界でもそうか。無事に産まれ育って試験突破してデビューを果たして勝ち抜いて勝ち抜いてようやく漕ぎ着けたG1で1着、って人間には想像し得ないシビアな道のりですから。産まれた時からね。血統だー配合だーって走れる仔産めそうな親選りすぐって大枚叩いて維持管理しても、どっかで怪我したら、トチったら、結果出せなったらお役御免。悪けりゃ殺されて食肉に、というシステム、何万何億頭が殆ど誰も預かり知らぬ内に沈んでいった、人間のせいでっていうんじゃなくて、まぁ人間の所為ではあるんですが、そういうもんな世界でのサバイバルを強いられる中で戦い、敗れ、それでも戦い、遂には一種システムの枠をぶっ壊して「愛されるという勝ち方©︎宇宙人ジョーンズ」にまで到達していた、成績や記録に留まらない深い蹄跡を残した偉大なる4頭です。

これは真剣に、勝てなかった言い訳とか、負け惜しみだけでクダ巻いてるのでは決してなく、本当にあの時代、この4頭だからこそ辿り着けた、辿り着いてしまった境地なんですよ。去年のG1勝った馬全部記憶してるかつったら怪しいけどナイスネイチャの走りは忘れられないって方、割と少なくないんじゃないでしょうか。現在進行形の事業に対する態度としてはそれはそれでどうなんだとも思わなくもないですが、要するにそれ程まで、ただ勝ちを攫うのみでは醸し得ない、どうしたって愛着湧いて追わずにはいられない魅力の域がね、有るんですよ。こっちの問題でね。情で生きてっから。仕方ない。これもまた、スポーツに限らず凡ゆる世界で見られる現象です。そして4頭が90年代、もとい日本の競馬史におけるその現象の体現者である事は疑い様が無い。

特にナイスネイチャは先日34歳(ヒト換算でとっくに90代)を迎えて尚お元気で、引退した競走馬の受け入れを行なっている団体の看板としてゴリゴリ現役アイドルホース。競走馬の引退後の生活を支援する目的で立ち上げられたナイスネイチャの名を冠するドネーション企画では、もう否応無くウマ娘人気の後押しも有り去年今年と3000万円を超える寄付が集まりました。重賞勝ったんけ。つかウマ娘リリース前からも何百万って額が彼に寄せられてますからね。そもそも多分俺が一生かけて稼ぐ額の○倍レースで稼がれてるんで。ナイスネイチャさん。ナイスネイチャさんですよ。

そんな4頭、を元にした4人。この4人はウマ娘のアニメ2期で「カノープス」というクラブチームを組んでまして、文字通り脇役ではあったんですが脇役の面目躍如となる脇役ムーブ、いーい場面でメインどころと絡んで美味しいコメディリリーフや思わぬ展開の起点をこなし視聴者のハートを掴みました。史実の競馬ネタの挟み方含め、4人を魅力的なキャラにするんだという制作側の熱が伝わってきて僕もとても楽しかったです。

 

即ち「助演ウマ娘賞」は

アンダーグラウンドではあんな陰キャ(というかクラスの冴えないやつというか童貞というかオタク、オタクではないのかもだけどうーんそんなノリ推してるんですよ)っぽいのリアルじゃねーよHIPHOじゃねーよとバックラッシュを浴び、いざオーバーグラウンドで露出すればラップとかいう日本ではまだまだ飛び道具扱いの音楽をメインにしているイロモノと見られ、誰の目にもスターダムな出世街道を堂々闊歩するのは厳しいものの、ああ結構ですよ、脇役ですよ、でもCreepy Nutsなりのやり方で主役を目指してがんばるぞいみたいな、自虐混じりのボーストがテーマに据えられた『助演男優賞』と、

勿論当然言わずもがな勝利を目指して走ってる、走ってるにも関わらず同じ種族に属してるのか疑わしいレベルのバケモノじみた速さ、パワー、センス、才能の上の努力でぶっちぎるほんまこっちからしたら災厄級のスターホース連中が主役とすればそりゃ脇役なんですけど、それでも懸命に、健気に、凡ゆる壁と主役へ挑んでいく姿(まぁ先述の通り競馬で走れるかの判断だのどのレース走らせるだのいつ引退するだの引退した後どう処理するだの左右してるのは結局人間だしそれ見て騒ぐのも人間だし、やっぱ人間の都合で勝手に応援したりドラマ押し付けたり冴えない自己を投影したりでシコってるだけじゃんと言ってしまえばそれまでなんですが)が強い弱い、勝てた勝てなかったを抜かして愛され、時に主役にも引けを取らない根強い人気を獲得したワキはワキでも“名脇役”たる歴戦の猛者

が奇抜な格好のケモ耳尻尾女子中高生化されて集った『チームカノープス』の活躍にシナジーを見出し制作されたもの、な訳です。

先ず発想で100点。曲調に合わせた丁寧な編集、巧みなネタ使い、MV再現する遊び心…で200、300、400点…という感じですね。MADと言えど立派な創作物ですから。MADではあるんだけど。ちゃんと人の手と心が加わった創作活動の所産なんです。

 

説明前半で4000文字行っちゃったのでこの辺で。こんなダラダラ書かなくても、当記事に辿り着いてる奇特な読者にとっては割と基礎知識なのでは?と思いながらもなんか書きたくなって書いちゃいました。また続きかなんか書きたい事浮かんだら来週とかに。

 

 

では

 

 

('A`) < あっとなんとノーリーズン落馬ああああああああああああああ!