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毒男と水虎のようです

 

('A`) < ろくすっぽ

 

毒男です。

ドライな6期メンバーがスライムでガンギマリになってんの超面白いですよね。という訳で鬼太郎の感想をば

 

今回のゲストは水虎さん。

伝承は中国原産で、全身を鱗に覆われた水辺の怪です。日本では河童に類する存在とされる事が多い、のかな

 

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原作では鬼太郎とぶっ飛び異能バトルを繰り広げる強敵中の強敵です。身体が水で構成された不定形のモンスターなんですがアニメではまんま「虎」の姿で登場。因みに5期1話で出演した時の見た目は魔改造した河童でしたね

 

そしてドロドロ回ではお馴染み、朝アニメの限界を突破する闇深病み人間ゲストは辰川翔子さん。

技術畑で頑張って来た会社が倒産の憂き目に遭った挙句、引っ越し先の見知らぬ街で地域経済を支配する会社の営業職に就いてしまい、鬼社長(名前も安直に鬼久保)に詰められ二進も三進も行かなくなった旦那と、そのドラ息子から陰湿なイジメを受けスレきった息子を持つ人妻です。彼女もまた鬼久保マダムにネチネチいびられており、影響力の大きい鬼久保ファミリーと取り巻きの住民共に逆らえないまま、終いには何処ぞの滝へ飛び込もうと

 

いう所で封印されていた水虎が引き止め、願いを叶えてやるから出してくれと交渉。憔悴しきった翔子さんは「話を聞いて貰えた」事で殆ど言いなりになってしまい、人間のドス黒い感情に反応して虎の姿を得るという怪物を世に解き放ちます。

自在に液状化する身体は物理無効な上に用水路を駆使すれば正しく神出鬼没。触れた相手の水分を奪いミイラ化させるというその辺の四将よりよっぽど直接攻撃に優れたスペックをフル活用し翔子お姉さんの憎む相手を次々と始末して行きます。やったぜ。胸がスッとしますね。完全に吹っキレたらしくバキバキの目をカッ開き叫びながら断罪を繰り返すお姉様は完全に妖を使役する女王の風情。大人しい主婦ファッションとのギャップも相まって絶妙な色気にゾクゾクします。

最終的に水虎は「自分を顧みず邪険に扱うようになった家族なんて要らないと願っただろう」という素直な理屈で旦那と息子までやっちまった為、我に帰った翔子さんから逆にお仕置きされ倒される羨ましい最期を迎えるんですが(要するに翔子さんは抑圧されてただけで元来とんでもなく肝が据わってたんでしょうね)、妖怪らしい悪意が混じっていたのだとしても、めちゃくちゃ律儀に働くし、従順だし、イケメンだし、こう、キワの性癖をグリグリと刺激して来る素晴らしい、素晴らしいペアでした。スーパークール。

 

散々復讐して、家族を喪って、其処で漸く心に巣食うの闇から脱却出来たって、つまり結局全部水虎さんのお陰なんですよね。特に今話は胸糞展開だったんで水虎△になるのも当然っちゃ当然。そもそも冒頭で声掛けられなきゃ100%死んでた訳で

正気に戻った翔子さんが「こんな事になるくらいなら彼処でちゃんと飛んでおけば…」みたいなセリフ吐くんですよ。コレ普通に肯定したらダメじゃないですか。誰にも縋れず追い詰められた人間は黙って飛んどけよって話になっちゃいますから。いや実際皆んな飛ぶ時はそういうメンタルなんですけど、態々アニメするならせめて救えよと。日曜日。朝10時。

 

翔子さんが文字通り崖っぷちに立たされたあの状況で、唯一力を与えてくれた水虎さんは確実に救いだった。主人公は美味しいとこ持ってくだけで根本的な解決には全く役立たずなんで余計にね。まぁ今期の思春鬼太郎には複雑な問題のフォローまで期待しちゃダメです。

現代社会の陰をテーマにしたい熱意と、30分アニメの制約が彼をニートにして行く。お化けにゃ仕事も何にもないってか

 

唯一の見せ場たる戦闘シーンでは漫画通り弱点扱いの「冷気、凍結」を突く応用技で撃破するんですが、それも翔子さんの鋭い洞察、心の傷を乗り越える克己心、自分で決着付けねばと奮い立つ勇気に冷却ガスしこたま積んで車で現場に駆け付けた行動力の賜物です。7:3くらいでお姉様の手柄。お姉様来なかったら詰んでたもん。「万事休すじゃ」つってましたから。親父。

 

あと見所を挙げると、鬼久保ファミリーがむちゃくちゃ過ぎて面白かったです。6期を彩る濃ゆいモブ達。社長の腰巾着でウロチョロしてたねずみ男との絡みも笑いました。事故死DA☆

全体としては人妖コンビネーションが光りまくった「らしい」エピソードだったな、と。

 

来週は夏の行楽シーズンに向けた最太スポンサー境港ゴリ押し回。鳥取要素の捻じ入れ方に注目です。

 

 

 

では

 

 

('A`) < あばらんち