DQOzはそういうことだから

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毒男とぶるぶるのようです

 

('A`) < ででんでんででん

 

毒男だす。

今日も今日とて鬼太郎の感想。ゲストは前回の後神に引き続き畏れの気持ちを司る妖怪で、臆病神、ぞぞ神とも呼ばれる「ぶるぶる」さんでした。ネーミングセンスが神

 

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イラストは折り紙の「おばけ」を意識してます。

原作と同じく急な峠を走る車の運転手にちょっかいかけては事故らせるシャレにならない極悪妖怪で、退治するには封印するしかないという厄介な存在。図鑑なんかだと取り憑いた人間の首筋をゾッとさせたり、急な寒気でブルブルさせるだけ?なんですが蓋を開けたら完全なる氷系能力者に強化されてました。

 

久々登場のおねショタ要員裕太君、裕太君にナチュラルにイジメを働くボケナス兄弟、ボケナス兄弟を制裁するまな(私の拳ともグッドフレンドになってくれるわね?)、保護者枠のまなパパでキャンプに繰り出す所から開幕。

ボケナス弟が事もあろうに、何故か薪に混じって置かれていた封印の巻物をキャンプファイアに焼べてしまいます。復活したぶるぶるに次々攫われて行くメンバー。焚書。マキとマキモノ間違えましたってか。やかましいわ

 

後神程では無いにしてもなかなかに怖いシーンの連発で、顔の陰影の付け方がホラー漫画みたいでした。一人残されたショタはすっかり怯えきってしまい、鬼太郎と猫娘が救助に入ってもビビりっぱなし。キタネコはキタネコで基本斜に構えててドライなんで会話が続かない。気まずい。居た堪れなくなったのかぶるぶるはあっさり捕獲されます。

挙句、凡そ躊躇とは無縁な主人公に強さの秘訣を聞く裕太君。勇気を与える励ましと根性論が必要な場面で、精神面が追いつかないまま産まれながらのチート能力で無双してるだけの彼にヒントを求めるのは正直言って大間違いではないでしょうか。親父さんがフォローしてましたけど。人間本気出せば強くなれるよみたいな。

 

裸眼では捉えられない敵をサーモグラフィー的に観測するアイテム「妖怪メガネ」や、髪の毛針で木に磔にされたぶるぶるを唐突にやって来たねずみ男が逃す流れは漫画準拠。

brbrは再度まなを襲撃し連れ去ろうとしますが(ぶるまな)、発奮したショタに分かり易く煽られ顔真っ赤で目標変更し何と口から体内に侵入(ぶる裕)。さり気に結構な高さから落下するまなをボケナス兄が抱き留めるというファインプレーも飛び出しつつ、冷気に犯され震える裕太君ごと近場の温泉にぶち込み、体熱から逃れリバースした所をちゃんちゃんこでキャッチする美しい連携で〆。

 

因みに

 

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スタッフからはバッサリ切られてましたが、原作ではぶるぶるを「干物だと勘違いして食い尽くし」凍死しかけたねずみ男をドラム缶風呂に浸からせます。温泉にネズ公が居たのはその辺のオマージュだったのではないでしょうか。ねずみ入浴シーンキャンセル…ま、まさかショタが脱、いや、やっぱりねずみだー!!?ていう。爛れた楽しみ方

 

人智を超えた半妖の役割を、ショタが気合でこなした訳ですね。やるやん

 

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来週のゲストは日本妖怪きってのアイドル、豆腐小僧です。カオス回になりそうな予感

 

 

では

 

 

 

('A`) < おでんくん

 

毒男と後神と妖怪サボテンのようです

 

('A`) < スペランカー

 

毒男マーン!

今週の鬼太郎は素晴らしかったですね。

 

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ゲストは後神。鬼太郎では妖怪サボテンを使役して人家を乗っ取り幸せな暮らしを送ろうと目論むちょっと妄想豊かな妖怪として有名です。その手順は幸せに繋がっているのでしょうか。稀代の妖怪画家、鳥山石燕の書籍では空中で仰け反って後頭部の一つ目を覗かせるような姿を残す彼女?ですが(諸説有り)今回はキレたり脅かす時だけ黒いお面みたいな物が現れるという設定でした。ダークサイドかな

 

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感想としては、アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」の味をフルに活かした傑作回だったと思います。6期の陰湿さが仕事しまくり。

後ろ髪を引かれるような不気味な雰囲気に対する恐れ、怯えに関わる妖怪とされる後神が植物系モンスターを連れて平穏な一般家庭に侵食していくエピソードと、所謂「Jホラー」的な仕掛けが相性抜群なんですよ。暗い画面、カット割り、ちょっとした謎解き、何時の間にか消失している住民、当てにならない公的権力(この世界の警察はいい加減妖怪に対応しててもおかしくない筈だろ)、他期アニメやその手の映画を匂わす描写もありーの、外堀を埋め逃げ道を断ち追い詰めていく過程からサプライズ溢れる登場と、恐怖を煽る展開がてんこ盛り。スタッフもその辺ゴリゴリ意識してたみたいです。

まなの同級生にして木の子回で謎にセクシーショットを炸裂させた雅ちゃん家族が襲われるんですが(今話も何故か雅ちゃんパパのシャワーシーンが挿入されてました。お呼びじゃねぇよ)全場面気の抜けない、家の何処に後神が潜んでいるかという緊迫感が堪らなく唆りましたね。生理的嫌悪を誘う粘液の音と共に伸縮自在の花部分で大人も子供も頭からズルズル吸っちゃうサボテンの存在感が文字通り華を添えます。

 

加えて後神のキャラ。

ザックリ説明すると故郷の山を開発で追われ仕方なく人間社会での生活をスタート、其処で惚れたやたらトレンディな男が詐欺師だった事実を頑なに拒否し、別れの際で再会を誓い合った飛行場が見える家に住んでるんじゃないかと片っ端から押し入るサイコ娘だった訳ですね「鬼太郎」だから最終的には鬼太郎がしゃしゃってバトルに発展しますけど、ショートムービーとしても十分成立させられたんじゃないかな、と。

単純に「それまで知らなかった恋愛感情を供給されて一気に依存した」パターンなので〇〇君じゃないとダメなタイプのヤンデレとは言い難いかも知れませんが、所謂そっち方向にヤバいヒロイン。話だけ見れば典型的なカモです。そして彼女は妖怪なので勿論泣き寝入りなんてしません。

決着が付いた後も愛を捨てきれず、バキバキに充血した目で、寄りにも寄って約束の飛行場から別の女と呑気にナイトフライトへ洒落込もうとしていた男を探し出し、狂気マシマシで迫ります。一度はKY(死語)鬼太郎の介入で復讐を邪魔され説得にも応じた風に見えましたが、結局改心してなかったクズ結婚詐欺師と怒涛のHAPPY ENDへ。嗚呼、快感。

 

 

からしたらリアルの事件を「ドラマみたい」「映画みたい」って喜ぶより、ドラマとか映画を観てる方が断然楽しめるんですよ。観賞に耐え得るよう作り込まれてるから。現実世界で薄汚い三次元のヒト同士が痴情の縺れから刺した刺されたって、んなもんにキャッキャ騒いで得られる悦楽なんてたかが知れてますよ。アレは見世物じゃない。

 

人外ですよ、人外。此方側のチャチな常識をぶっちぎって飛んで来てくれる彼ら彼女らの魅力を我々はもっと有り難く享受すべきです。妖怪は至高。病みは至高。病んだ妖怪を愛せ。石動なんて居なかったんや

 

敢えて原作と比較するとフリマでサボテン屋に扮して妖怪サボテンを売る手法がいきなりお宅へ無理矢理送りつける仕様になってたり(ターゲットを絞ってるので効率考えれば当然っちゃ当然)、目玉親父の釘打ちが未遂に終わったり、サボちゃん呼びが無くなっててサボテンとの絆が若干薄れてたり、変更点が幾つか引っかかったくらいで全体としては大満足です。その分美味しくなってたと思います。

少なくとも結果だけ見れば珍しくちゃんと勧善懲悪されてたし、6期屈指の「いい話」だったのではないでしょうか。

来週は後神たそとも繋がりの深いぶるぶる(臆病神)が推参。ホラー回連発を期待したいですね。暑くなって来たし

 

 

 

では

 

 

('A`) < すべらんなぁ

 

毒男と半魚人とかまぼこのようです

 

('A`) < もにゅう

 

毒男です。

今週も鬼太郎の話をしていこうかなと。かなり原作の濃厚な旨味を活かした激辛エピソードでした。

 

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ゲスト敵は半魚人。ざっくり半魚人です。みつまめが好物って設定はアニメでは出て来ませんでしたね。

 

妖怪としては強くない部類の自分でも金さえ有れば人間社会でチヤホヤして貰えるとペットのダイオウイカに集めさせた魚でかまぼこを作って売っています。ところがこのイカがとんだイカれポンチ(爆笑ギャグ)で、頼んでもないのに船舶を片っ端から沈めてしまいます。相変わらずモンスターパニック的な演出が素晴らしい。

海難事故の真相を調べにやって来た鬼太郎ですが半魚人と組んでネット通販で儲けていたねずみ男と温泉?で背中を流し合うサービスシーンが放送され実況TLの一部が阿鼻叫喚に陥った後、まんまと海辺の(獅子岩ぽい)断崖絶壁まで誘導され嵌められてしまいます。裏切りはねずみ男のアクセサリー

 

半魚人、弱いつってもイカに鬼太郎の肉体ごと頭脳を転移させて、実質タダでこき使った挙句マッコウクジラに襲われボロボロになったら用済みとして粉々に爆破する(原作では爆弾を食わせます)原理不明の深海妖術を自由自在に操るスペックは海でブイブイ言わせる分には充分な気もするんですが……まぁ欲望の形は人妖それぞれか。要は傲慢なんでしょうね。

ただ、イカの死体を余す所なく加工して売ってしまったのは悪手中の悪手でした。毎回書いてる気がしますが、この幽霊族ショタ最強の武器は「生命力」なんです。かまぼこにされようが余裕で意識を保っていた鬼太郎は株やビットコインタックスヘイブン(意味分かって使ってんのか)で少なくとも一億一千万円の財を成していた砂かけ婆によって全て回収され、シリーズではお馴染みとなっている恐山の妖怪病院で治療→復活を遂げます。

 

「くじらと仲良し」とかいう人を馬鹿にしたようなアイキャッチを挟んで、此処からがかまぼこ回の山場なんですよ。

ダイオウイカ無しでどうやって材料を集めたのか、空前の練り物ブームとしか思えない謎の需要に応えすっかりウハウハな半魚人はかまぼこ御殿を構え、とんでもないブラック条件でメイドを募集。其処へ復讐に燃える鬼太郎が“““女装して”””潜り込み、ハニートラップで引っ掛けて「種族の垣根がアレだから人間になってくれたらOKよ」と、同じく恐山の技術で人間に身を堕とさせた所でネタばらしするという鬼畜な所業で始末つけるんですね。なんちゅうストーリーだ

 

当然コレを知ってる視聴者は計り知れない期待の目を向けている訳です。6期。どうするんだ6期さんよ。と

そして我々の前に姿を現したのは

 

 

 

 

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おもてたんとちがう(個人の感想です)

 

 

いやまぁ、なんでしょう。可愛いし。そう、可愛いので別に良いですよね。なんか、下手に変な嗜好を刺激されるよりもこういう方向性のが却って、うん、ね。

兎にも角にも半魚人は今日日オタクでもギョッとしそうなこのメイドさんに一目惚れ。速攻でプロポーズをかまし後は先述通り転がり落ちて行きます。天才バカボンの大学後輩ズに居そうな顔面に変身し、事業の方も待遇を落とされてキレたねずみ男のバイトテロで右肩下がりに。他者を慮らない性格と油断が破綻を招く御伽噺チックな展開です。婆といい鼠といい現代への順応度合が

 

それにしてもむせる程の愛くるしい演技から妖しい含み笑い、淡々と計画を明かす様まで、声優の沢城みゆき様が爆発してましたね。正に本領発揮。

 

 

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俺が描いたのも載せとこ

 

 

因みにアニメでは鬼太郎を救う為に大枚叩いて尚「有れば便利なだけ、無いなら無いでどうにでもなる」と笑うおばばとの比較等「金銭」の問題に終始してましたが、人間化最大のデメリットは言わずもがな病気や老い、妖怪よりも遥かに明確な「死」でしょう。漫画を読んだ時はかなり残酷な復讐だなぁと同情したものです。

まぁ電車に飛び込みそうで飛び込めず、ねずみ男と釣り場で再会するラストシーンの長閑さを見る限り、元半魚人は何だかんだでのんべんだらりと生を全うしそうでしたね。図太い性格がプラスに働いてくれれば良いんですが

 

全体の感想としては久々に困り果てた鬼太郎とドSな鬼太郎が見れたので最高。かまぼこ最高。女装最高。沢城みゆき最高と。主人公が主人公してて良かったです。

あと鬼太郎×スライムという修羅の道を開拓しつつYouTuberの悪ふざけみたいな遊び方を公式で推奨する意欲作玩具に新シリーズが来てました。スライムだらけの運動会。楽しそう(麻痺)

 

 

来週は大人気キャラ後神が登場します。当たり前のように女妖怪扱いでしたけど実際どうなんでしょうね。

 

 

では

 

 

('A`) < ハイエナ〜

 

毒男と吸血鬼ラ・セーヌとマンモスと野衾と飛倉のようです

 

('A`) < ウチの天童道場

 

毒男でおまんがな。

鬼太郎の話をしますよ、と。先週に引き続き大物吸血鬼とのハードな戦いが繰り広げられます。久々にアニエスたそも見れました。

 

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今回の敵は吸血貴族ラ・セーヌ。まさかのショタ化。

予告に出て来ない辺り油断出来ないとは思ってましたが、まさかの方向性でしたね。スーパー野菜人を彷彿とさせる金髪ツンツンボーイ。アイキャッチは原作のおじさんそのままだったので初見視聴者は混乱した事でしょう。6期め。

日本各地で通り魔的に若い女性を襲うんですが、遠隔地から砂かけ婆の妖術でテレビ通話的なアレを繋ぎ猫まな鬼と再会を果たしたアニエス(砂かけ婆とはどうやって連絡取ったんだろう)の話では、バックベアード復活に向けて人間の生き血を集めていると。わざわざ鬼太郎のお膝元で暴れたり、獲物を女に限定したりとなかなかにプライド高い美学を感じさせる粋な奴です。

因みに先週のジョニーもそこ繋がりだったのでは…?みたいな感じにされてましたが、骨太な彼が簡単に権力へ靡くでしょうか。ベアード様呼びじゃなかった気がするんですが

 

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会話の間では親父が曰く「殆ど居ない」らしい日本の吸血妖怪として野衾、飛倉、(特殊枠で)おどろおどろを例に取れば、アニエスは吸血事件の犯人を探るプロファイリング中アササボンサン、ペナンガランの名前を出す等、知らない人からしたら何が何だか分からないであろう名前がポコポコと上がります。サービスサービスぅ

 

さて、戦闘自体は代々ラ・セーヌに仕える(自称)人間一族の大男、猫娘を圧倒する程の動けるデブと化したマンモスが大活躍。コイツがめちゃくちゃ強い。然も頭も割と回る。多分いい奴。人殺しだけど。あとエルフ耳。属性過多かな

初対決は二人のコンビネーションも有ってあっさりセーヌに軍配が上がるんですが、西洋妖怪御用達の結界に閉じ込め圧縮し地中へ埋めて満足してしまったのが運の尽き。化け物じみた、もとい化け物そのものな生命力とまなの泥臭過ぎるファインプレーで復活した鬼太郎が、激レア技ちゃんこ斬りを外し戦地離脱していたちゃんちゃんこを遠隔で操ってジワジワジワジワ反撃を開始します。

それに翻弄される二人の遣り取りがね、尊いんですよ。ツッコミとボケを天然で熟せている。ハイテンション主従漫才。悔しがるセーヌ様の顔がまた可愛い。其処にいちいちフォロー入れるマンモスの献身。カーッ。ラセマンキマシタワー建立

 

その緩さに付け込み着実に戦況を運ぶ非道な鬼太郎。そしてバトルが佳境を超え雌雄決したか、という場面ですっかり忘れていた石動少年が現れます。実に5話か6話ぶり。あれよあれよと妖(化け火?)の力で腕から全身に焔を纏い、既に牙という最大の武器を奪われた状態のセーヌを明らかに必要以上の超火力で仕留め魂を吸収。俺はその間ゲラゲラ笑ってました。

 

相変わらず出し抜かれっ放しで憤る主人公に対し逆に社会にとって害悪でしかない存在をともすれば見逃しそうだった軟弱さを誹りつつ、主人を喪い独り残されたマンモスを追い討ちで煽る石動。何だ貴様

特に鬼太郎と比べれば筋は通ってるんでしょうが、今の所俺はコイツに対して笑うかムカつくかの二択ですね。共感出来ない。名無しと同じ扱いです。

人に仇なす妖怪は皆殺しだってんなら、もっと早く動いても良いのでは? 絶賛迷子な鬼太郎が情に絆されそうになってるのを見届けてからノコノコ出て来て、トドメだけ刺して、お前のその甘さが〜って、いや先にパッと片付けてくれればもうちょい被害者少なく済んだんじゃないかと。つうか今の今まで何してたの? その辺の雑魚狩ってたの?

漂うシリアス感、切り裂くようなBGMをバックに繰り出すド派手な技、厨二の王道を征く暗黒発言、尖りまくりの立ち居振る舞いと、コイツだけ発注元も受注先も違う気がしてならないんですよね。

アレだ、平成ライダー

 

 

さてさて

 

例によって今回のエピソードにも原作が存在しています。ちゃんちゃんこの役割を、なんと戦闘中切り落とされた鬼太郎の

 

「手」

 

が果たすんですよね。

アダムスファミリーのハンドくんよろしく手が自律行動を取ってセーヌ達の行く先々に現れ、吸血を邪魔し、釘で留められ(後に脱出)、最後にはアニメと同じく人里離れた小屋で炎にまいて(勿論石動は居ないので)そのまま焼死させるくっそダーティな勝ちを収めます。唯一の逃げ道である扉を封じる為に外からドアノブを抑えつける手首、という絵面はかなりの衝撃。

 

読者は鬼太郎の底知れぬ生命力に引くと同時に、殺したはずの敵の手だけが何処までも追って来るという「怖い話」をラ・セーヌ視点で体験するんですが、2019年動画にするにあたってはトムとジェリー的な、かなり強めのギャグ補正が掛かっていました。所謂天丼。ちゃんちゃんこだし仕方ないんですけどね。

物理的に釘付けされた手が這い回る姿のセンシティブさに配慮したんだとしたら、初っ端ラ・セーヌに吸い尽くされた死体の腕をチラ見せするとか「血を抜く事に快楽を覚える人間の犯行じゃないか」みたいな悍ましいセリフをまなの友達に言わせるとかがセーフなのおかしくないですか。のっけから普通にグロいんですよ。もっと言えばOPのド頭でデロデロの顔面から飛び出す目玉親父の映像流してるし

 

あと、なんかアニエスの前情報では血筋故か「エリートよりヤバい」みたいになってましたけど、どう見てもジョニーのが善戦してましたよね。終わってみればセーヌの噛ませ臭ぱなかったし、やっぱエリートはエリートやったんや。うおお

 

来週は水木節全開の名作「かまぼこ」。原作通りならざっくり海の妖怪って雰囲気の「半魚人」が幅を効かせる訳ですが、この流れで行くとまさか西洋妖怪の一員、モンスター「半魚人」として来るのでしょうか。それともバックベアード蘇生計画は此処で一旦フェードアウトなのか。注目。

 

 

では

 

 

('A`) < 居候

 

 

毒男としょうけらと吸血鬼エリートのようです

 

('A`) < ゲラッパ!

 

毒男です。そして? 毒男です。

今週も今週とて鬼太郎の話をして行こうかなと。因みにプリキュアはまどかお嬢様の弓道でのライバルという設定で出て来たゲストキャラがなかなかよさみな回でした。あの娘は確実に「受」ですね。俺分かるんだ。長いから

 

鬼太郎は、原作においては独特の美学とギターから奏でられる華麗な音響催眠術が魅力のエリート吸血鬼との緊張感溢れるガチバトルが名高い傑作エピソードを6期ed。最近もうイチャモンを付けたくて付けたくて仕方ないみたいな目で観てるので自然とそういう愚痴から入っちゃうんですが、

 

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初っ端、妖怪退治の礼金を貰う貰わないの話でネズキタが喧嘩するダシとして、声はおろか姿さえロクに出ないまま(指鉄砲で爆散する一瞬のみ影が登場)しょうけらが退場します。そんな扱いって有りますか。せめて何か最期の悪足掻きとか考えたれや

 

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そして本編、千年に渡って各地の有力者を巧みに支配し裏から世界を混乱に陥れて来た吸血鬼エリートがキタちゃんと喧嘩別れしたねずみ男接触を図ります。漫画では当方の浅さ故に何となく笑っていいのか幻惑されていればいいのかよく分かんなかったエリートのギターにねずみ男が合わせてダンスを踊る場面が完全なギャグ化してました。

 

エリートはcv中尾隆聖先生。中の人ネタで言えばフリーザ様とピッコロの絡みですね。そして計画の邪魔に入って来る敵本丸の頭には悟空(悟飯)が乗ってると。因みに四期は佐野史朗氏、五期は2013年に亡くなった石田太郎氏、墓場鬼太郎の同格キャラは江原正士氏と錚々たる面子が声を当てて居ます。どの方も水木御大の手による抜群に不気味なキャラデザインに命を吹き込む、独特のエグさと深みが光る怪演なので見比べてみると楽しそう(胸焼けしそう)ですね。

 

エリートらしく如何にも上流階級そうな学園の長に収まり、将来有望な生徒達を操る事で行く行く日本の実効支配を目論むという、まぁ千年生きてりゃ丁度良いお遊びなんでしょうけど、超絶悠長な作戦に鬼太郎がターゲットの警護という形で茶々を入れて来そうなので、先手を打ってねずみ小僧を仲間に…という展開。犠牲者の生徒がちょっと少女漫画テイスト入った美形揃いで、スタッフの趣味を勘ぐらせます。

 

獲物を狙い依頼主の家に押しかけたエリートと、ここ最近空気化している石動君より出番が無く、もうハブられているとしか思えない塗り壁不在のファミリー(万が一前回のオチを引きずってテニスコーチに忙しかったんだとしたら俺は6期を切ります)で戦闘開始。囮のネズ男は仕留めますがギター催眠術が兎に角無敵で全員アッサリ昏睡します。2回目以降も貫通してたし、対策は最後まで練られません。同人誌の導入が如く楽々操られよってからに今年の夏コミ無事に越せると思うなよ。

泥田坊回の和室では土足だった癖に依頼主の洋館では裸足で余裕ぶっこいていた鬼太郎もねずみ男の得意技、屁の威力に遅れを取り(今話は屁が要所要所で活躍します。やったね)、まんまと保護対象を攫われてしまいます。本拠地まで取り戻しに来る愚かな日本妖怪を人間の僕とゴリ押し催眠術で圧倒するエリートですが、コレは前後編かと期待した所で何と対鬼太郎用の凶悪な溶解液を自ら被ってしまい、最早これまでと使役しているコウモリ達に付け火させ死を選ぶ衝撃のラスト。毎度の事ですが怒涛過ぎる

 

因みに原作だと、鬼太郎は毒(コロリポン)をまともに食らって液体と骨だけになるんですよね。そして事件解決まで無残な姿のまま。其処から既に違う。30分アニメ枠に詰める為にバッサリ切られてる訳です。先述声優さんの話題で挙げた通り他期でも吸血鬼エリートの話は採用されてますけど、今回また結構な大ナタを振るったなぁ、と。溶けて尚、最終奥義「生命力が強い」というチートスキルで息を保つ鬼太郎を(記憶が確かならアニメと同じく報酬チョロまかされた不満で)寝返ったねずみ男が保護してギリギリ出し抜いたり、親父さんも鬼太郎名物「急に現れるお助け動物」コガネムシと共に大活躍したり、息子の頭蓋骨に乗り込んで暴れ回ったり、美味しいシーンが目白押しなんですが大体カット。

惜しくもありつつ、確かに動画化するには「濃い」部分ですんで、知らない方は是非漫画版を入手して味わって頂きたい所です。確か屁も出ます。

 

反面、吸血鬼エリート改めジョニーのバックボーンと此処までに至る経緯が恐らく大元のネタとは別なシリーズからの引用も匂わせながらオリジナル要素として盛り込まれていたのは嬉しい演出でした。この人エリートって割に後半やたら言葉遣い荒くなるし泥臭くて小狡いやり方に走るんで、その辺の説明と言うか、サイドストーリーを補完されてる気分。

 

然もね、イイんですよ。

 

 

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コウモリから変化したジョニーは能力や才能に優れているにも関わらず、貴族社会が色濃く残る吸血鬼世界で卑しい出自として惨めな扱いを受け、策略によって人間を動かし敵を排除する下克上で今の地位を手に入れたと。

 

いやぁ、堪んないっすね。

 

生を受けた時点で背負わされた負け組のハンディキャップと絶望に抗って、必死で「エリート」の高みまで這い登ったと。これだけでもかなりカッコいい。

更に同じく産まれに恵まれず迫害に晒されて来たねずみ男にシンパシーを感じたんだと。素晴らしい。前から好きだったけど益々惚れちゃう。

 

なお次の瞬間秒で裏切って屋敷下の湖に落とす模様

ですがコレも「誰も信用しない事で生き延びて来た」ジョニーがネズネズだけは信用しそうになってしまった為に先手を打ったのだ、と考えるとゾクッと来ません?

 

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壮絶な告白に号泣するネズ公がまた、ね。チョイチョイ表にも出てますが、普段から私達の認識以上に相当差別されてるんでしょうね。ド屑ムーブもその裏返しと思うと…とことん渋いキャラやでぇ。

 

てな具合に、ジョニーとネッズの関係性が複雑で凄く魅力的でした。

原作でも初遭遇の時「私と君は同じエリートだ」みたいな事語りかけて懐柔してるんですが、個人的にはおべんちゃら丸出しで。其処を6期では、割と本気で共鳴していたんだなと思わせてくれる。キタちゃんを操って、ネズどんを殺るか殺らないかの瀬戸際で逡巡する場面とかね。ねずみ男が泉の底から復活して再度目の前に現れた時、若干嬉しそうだったのは私の気のせいでしょうか。

序でに優秀な幽霊族の末裔な上に人間に与する我らが主人公をイケ好かないとも思っていたらしいです。確かに割とジョニー側から吹っかけてる感有りましたね。そういうのも好きです。正しい正しくない以前に気に入らないから突っ撥ねるっていう。

 

 

そんな鬼太郎ですが

 

 

 

相変わらず何も出来ずじまいでした。

一応人間は助けましたけど、純正吸血鬼じゃないから眷属化云々はセーフとしてアレだけド派手に血ィ吸われて果たして無事と言えるのでしょうか(と思ってたら最後のシーンで実質警護失敗したにも関わらず出された謝礼を何時もの癖で断ってたんで少なくとも件の子は大丈夫だったようです)。

挙げ句の果てに最後巨大コウモリの姿で燃え盛る屋敷と運命を共にするジョニーへ指鉄砲を向ける鬼畜っぷり。この蛮行はネズーリンが珍しく漢を見せて止めました。久々のイケメン。

まぁ焼死よりは一撃で眉間ブチ抜いて楽に逝かせてやろうという優しさなのかも知れませんね。だとしても自刃を選んだ相手に対して追い討ちって…

等と遺恨は残しながらも取り敢えず事件は終着。ネズキタにとって、しょうけらとは違って互いに印象深い敵となったであろうジョニーに想いを馳せつつ最後は喧嘩別れした際のセリフ「ラーメン食いに行こう」を回収し二人仲良く?エンド。

 

これ「猫娘&一反木綿が乱入したバタバタで吹き飛んで偶然天井に突き刺さった毒薬入りの注射器が丁度良いタイミングとポジションでジョニーの手の甲に針を下にして落下する」という東風谷早苗も驚きの奇跡が作用しなかったら全滅だったって事で良いんですかね? 原作も殆どごっつぁんみたいな勝ちでしたが、比じゃないですよね。

 

 

そして何と来週のゲストも吸血鬼。自分の中では何故か西洋版ぬらりひょんくらいのポジョンになっている大物、ラ・セーヌが顕現します。予告に大男が出てたのでシリーズ屈指のハードコアエピソード「手」が見れるのではと今から楽しみです。

 

加えて遂に、

漸く、

やっとこさ、

アニエスたそがカムバックするようです。令和始まったな。

この際顔出し程度でも良いので元気な姿を見せて欲しい。願わくばまなとイチャコラして欲しい。贅沢言わないから俺の家に来て身の回りの世話をして欲しい。寧ろ俺が行くね。

 

また久々に「西洋妖怪」という単語が聞かれ、此処にアニエス再臨となるとベアード様の影もチラつきます。ただジョニーは普通に呼び捨てでしたし、ベアード一派とは別勢力として暗躍していたようです。背景が背景なだけに彼がはぐれ者の可能性も高いですが、ラ・セーヌ先生はどうなんでしょう。単なる吸血鬼連チャンだった場合、俺の大好きな吸血鬼ピーが登場する可能性も有り予断を許しません。嬉しさと不安だと不安が勝ちます。6期に対する信用の問題で

 

 

 

はい

 

 

('A`) < マンマミーア

 

毒男がM.C.Zの曲を解説するようです 28

 

('A`) < そして、ありがとう

 

毒男です。

珍しく今月2本目の動画が上がったのでご紹介。

 

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https://sp.nicovideo.jp/watch/sm35140708?ss_id=7876a1a7-b5b5-4da8-b6c2-97c79fbc89fe&ss_pos=4&cp_in=wt_tg

 

サムネはグラットンソードを持ったたこルカさん。事ここに及んで伝わるかどうかは問題じゃないんですよね。性癖。

ワールズエンド・ダンスホール。前回に引き続き、ラップアレンジ+合唱風の歌ってみたです。千本桜と言い大ネタも大ネタですが俺に青春って物が有ったとしたら、そのど真ん中に位置付けられる曲の一つなので。楽しくやれたと思います。イントロとアウトロのコーラスで、アンノウン・マザーグースのメロディラインを引用してるのが隠れた拘りポイントです。

世界から見れば微々たるものでしょうが、結局一個人の心の問題ですからね。上げたい声が有るなら上げてみても良いでしょ。という気持ち。

 

 

 

改めて、wowaka(現実逃避P)さんに最大限の感謝と敬意を。ゆっくりお休み下さい。

貴方の残してくれた音楽のお陰で私はこれからも生きて行けます。

 

 

では

 

 

('A`) < また会いましょう

 

 

毒男と狒々のようです

 

('A`) < まーべらっす

 

毒男ですわ。んじゃ鬼太郎の話しましょうね

 

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ネタ回中のネタ回でした。

登場したのは狒々。以前お蝶夫人みたいな人間女性と交流する中でテニスにハマり、持ち前の熱意で岡ひろみみたいな人間女性(名前は伊達公子みたい)をコーチングして世界ランキング4位まで導いた経験を持ちます。見た目は巨大な猿の化け物そのものなんですが、周りからはどうやら人に化けて見えているらしく、妖怪云々に関しては(クズねずみがマスコミにチンコロするまで)全くのセーフでした。果たして脚本家の間で基礎設定の共有は成されているのでしょうか。お蝶夫人庭球に興じる絵面キワモノ過ぎる。

テニス愛がぶり返した狒々は再度松岡修造化、例の如くまなの友達で高飛車ガール岡倉優美(こっちが名前岡ひろみ)を指導し始めますが、熱苦しさと頭の硬さが災いしてハラスメントで訴えられる始末。パワハラ、セクハラを始め、やる事なす事スメハラ、カラハラ、グルハラ等裏目に出まくり流石にやり過ぎ(と思いたい)な程に愚昧さが誇張された記者に叩かれまくった挙句、実は妖怪だったと身バレ。

完全に「妖怪は居るもの」そして「妖怪に人権は無い」という思想が定着しているらしいキャスター達にボロクソ言われキレた狒々が鬼太郎にボコられて終了。オチは塗り壁が新コーチに就任するという渾身の大ボケ。活躍しねぇなぁと思ってたらこんな所でオチ要員に…

 

ざっと書いただけでネタネタのネタって感じでしょう。年代や考え方によって産まれる、ハラスメントに対する認識の差を社会派テーマとして扱ってる訳ですね。人の垢をおかずに米を舐めているような程度の低いマスコミ共の最低最悪具合はこの回以外でも発揮されている所です。

鬼太郎が猫娘に「焼肉焼いたろけ」言われてそれだけでキュンと来ているのを見て「顔がええ奴ならええんやんけ」と愚痴る狒々の悲哀は半端じゃなかったですね。名シーンだったと思います。ただ結局狒々は自分のやり方が古いんだと認め人間界から手を引くので、個々の問題は相変わらず放置。

 

実際、彼の指導方法で精神面をバキバキに鍛えらた優美は全国一回戦で敗退してて、真っ当に才能と技術を伸ばしてる相手には通用しないって事なんでしょうし、狒々は狒々で懲りずに新しく猿の教え子を取り、形としてはハッピーエンドなのかな。ギャグなんでね、真面目に考えるだけバカみたい。猿やんけ〜!は笑いました

 

因果関係をも超越したぶっ飛びストーリーに加え、人間側のゲストが近年劣情を煽ると槍玉に上がっているポニテ+古来より男性の汚れた欲望の対象となって来たテニスウェアというビジュアルで闊達に動き回り、健全に視聴者の性の目覚めを促す破壊力抜群のエピソードでした。

ぶっちゃけコーチ妖怪が狒々である必要性はほぼ無かったんじゃないかな。「狒々」が活きたのは好色な人攫いという設定(本猿曰く人間が勝手に植え付けたイメージらしい)からセクハラに結び付けられるシーンくらい。まぁその為のセレクトなら適役なのかも知れませんが

 

 

来週は遂にシリーズ最強クラスの敵が襲来するようです。どう転がって行くのか必見。

 

 

('A`) < う゛ぉおん