DQOzはそういうことだから

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毒男とひでり神のようです

 

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毒男だフォイよ〜

プリキュア、まどかのお父さんが汚ねぇ搦手に走って娘達に詰められてましたけど、言うてガチのマジで宇宙生命体が紛れ込んでるとなったらアレくらい切羽詰まってやりますよね。普通

 

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鬼太郎のゲストはひでり神。実は美女設定も有ったりするんやで

 

めちゃ良かったですね!好き。神回。ひでり神回でした。

北斎の時代から漫画に注目していたひでり神がとうとう自ら作品を生み始め、より多くの人々に読んで貰う為になんと出版社へ持ち込みを…というストーリー。そうそう、描きたくなるし、見せたくなるんですよね。鬼太郎は例の如く人間と関わってもロクな事ないよと諭しますが既に火が付いちゃってるひでりん先生は聞く耳持たず。

 

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漫画について語るシーンでは分かる人には分かる名作のセウトなネタがずらり。映るの一瞬なのに手間かかってます。つげ義春パロに盛り上がるTL。北斎漫画のデジタルライブラリーから引っ張って来た感にツッコミを入れるTL。

 

導入は熱血テニスコーチとして謎に成功しあっちゅう間に転落して行った狒々を彷彿とさせてぶっちゃけ不安(酷いカオス回だったので)でしたが、ひでりん先生は兎に角苦戦します。悍しい容姿が災いし出版社側に怯えられてマトモに話も聞いて貰えない有様。

それこそ狒々の時とか、その辺割とすんなりマスコミとかに受け入れられてた気もするんですけどね。浸透具合が相変わらず謎。まぁ一人残業してる所に「ゲン…コウ…」とか呟きながら単眼毛むくじゃらのバケモノが現れたらそりゃ逃げますよね。せめて昼に来い、昼に

 

然しビジュアルがチンピラにしか見えない編集者「角冨」との出逢いが大きな転機となります。妖怪に物怖じせず接し、手描き原稿の持ち込みという今時珍しい気合の入り様と作品の光る部分を純粋に評価(褒めたポイントが本人の自画自賛してた部分と被るのがまた…)、「世の中には二種類の漫画が有る。面白い漫画と面白くない漫画だ。誰が描くかは問題ではない」としてひでりんの担当兼指導係を買ってでる漢、角冨。今後こいつは名言しか吐きません

 

職業漫画家の卵となったひでり神は角冨による鬼のディレクションに必死に食らいきます。原作ではお馴染みの雲型ハウス「妖怪ホバークラフト」に篭り、ネームを挙げては没を喰らう毎日。言われた通り手直ししたつもりでも

「主人公の気持ちが伝わってこない」「キャラの気持ちを読ませるのが漫画家の仕事だ」「魂込めろ」

と突っぱねられてしまいます。久々に登場した独脚鬼の呑み屋ではビジネスに一枚噛もうとウロチョロしていたねずみ男が「お前が妖怪だからナナメに見られてんだよ」と、次いで漫画サイトを立ち上げた事を明かし「自分の描きたい物を好きに描いてネットで発信した方が良いのでは」と凄い角度から誘惑。ねずみはねずみでバイタリティ衰えませんね。

遂には進まない打ち合わせの最中「妖怪が人間の気持ちなんか描けるか」とキレて能力(熱波?)解放。ストーキングして様子を伺っていた鬼太郎がそれ見た事かと割って入り急転直下の結末へ…

 

転がる直前で親父が止め、ひでりんは角冨の「妖怪に人間の気持ちが描けないなら、人間は妖怪の気持ちを描けないのか。違う立場や性別のキャラの気持ちを描いた傑作は幾らでも在る。漫画家に描けないものなんてない」という熱い説教に怒りを収めます。

焔が消えた後に作動するスプリンクラー。遅くね???

 

ケツを蹴られたひでりんはトーンを爪で削る猫娘筆頭に鬼太郎ファミリーの力も借り(精緻な点描に定評のありまくる水木作品のキャラが点描に挑むという貴重なカット)念願のデビュー。タイトルは「ロケットメン」。妖怪マンガで一躍人気になって記念館造られて女房がドラマになって勲章貰ってとんでもなく長く活躍して90年くらいで妖怪の世界に還って行きそうな作品名ですね。ニクい事してくれます。

 

かくして充実の漫画家ライフがスタート。ほぼアシスタント無しで週刊連載をこなすひでり神業で順調に読者を獲得し権威ある賞にもノミネートされ、妖怪の身分を伏せ活動している現状がネックになると仕事場とは言え当たり前みたいな顔でホバークラフトに乗り込んでいる角冨の助言で(お前肝座り過ぎだろ)自らカミングアウト。「裏切りでは?」と的外れな質問をぶつける記者にも角冨のセリフを借りて毅然と反論する戦いっぷりで炎上を回避。じゃりん子からのファンレターがあったけえ。序でにすっかり見守りポジションの鬼太郎とも和解します。

 

順風満帆かに見えた矢先、ねずみ男漫画村ばりの違法アップロードでパクられた(鬼太郎達って偶に正式な公権力から逮捕されてますけど、人間の法律適応されるんですかね。妖怪にもポリスとか裁判とかちゃんと整備されてるのに。違法アップロードに関しては完全に人間の領分に於ける犯罪なのでしょっぴかれて目にもの見ろって感じですが)煽りを受け、妖怪を雇っている事実そのものを問題視した出版社は早々に賞の辞退、連載打ち切り、単行本の回収を決めやがります。漢角冨の抗議も虚しくあれよあれよと干され失意と諦観に暮れるひでり神。和解したてで共感能力が高くなっている主人公は静かに激昂、以前から妖怪に差別的だった編集長に「妖怪が賞獲っちゃ悪いか」と殺気満々で接近する独特のムーブを見せます。いいな。どす黒いオーラのショタに迫られてえな

 

其処へ筆を折るギリギリまで行くも(原稿燃やそうとしてました)漫画を描き、伝える魅力に抗えなかったひでりんと、運命を共にする覚悟を決めたシリーズ史上に残る誉高き漢角冨が現れ鬼太郎を制止。同時にクソ上司へ辞表を叩きつけ新しい雑誌の刊行を告げます。

SNSによる宣伝も功を奏し、大変ながらも期待に満ちた未来が示唆され幕と。ねずみ、ウェブはこう使うんだよ。

 

6期お馴染み、妖怪の正体を隠して社会に交わるも何や彼やでバレてしまい…のパターンが何とか丸く収まったケースですね。大抵上手く行ってくれないので久々に希望が持てる終わり方でホッとしました。人妖の距離感に悩む鬼太郎にプラス要素を提供し励ます役が、まさかまさかのひでりん。原作でひでり神にトドメを刺した野槌の類と目される土転びがぬらりひょんに懐柔されたのとは対極の結果になったのも感慨深い(勘ぐり)。

 

挟まれる漫画表現や劇画タッチ含め、非常に凝ったエピソードでした。要所要所で制作のリキを感じましたね。やっぱりハッピーエンドが一番や。暴れ変化球(狒々ルート)に見せかけたどストレートの良回。

来週はぬっぺっぽう(朝鮮魔法)。トッケビが伏線だったとでも言うのか。ねずみがしれっと脱獄してます。なかなかのクセ強長編奇譚なので如何にアレンジかますか要注意ですね。

 

 

では

 

 

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