DQOzはそういうことだから

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毒男と妖怪大同盟のようです

 

('A`) < アイー

 

毒男だらけやないか。

 

プリキュア、お馴染みとも言える新聞部の子にプリキュアの正体がバレそうになる回(プリバレ回)でしたね。偶にはあの段階でバレてもええんちゃうなって思わなくもないですが

 

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イラストは岩魚坊主。妖怪大同盟の下っ端として登場しました。

ひっさびさの鬼太郎はシリアスシリアス&シリアスでした。やっぱり前話の平和ボケ温泉旅行はフラグやったんや

 

先々週出来上がった妖怪大同盟が早速東京を襲撃。「交渉も命乞いも許さない。滅亡あるのみ」と一方的な宣戦布告を叩きつけた後、べアード様のレーザー。都心を焼き尽くします。ファーストインパクト。6期はほんまあっさり人が死にすぎ。

 

鬼太郎に大きな衝撃が走ると同時、まなの友達の家族も巻き込まれたりと人間側にも深刻な影が落ちる中、恐らく妖怪獣の件で完全に妖怪嫌いになっている女性首相が手の目回で取り沙汰されていた妖対法を、今度は世論の後押しに乗って堂々と通してしまいます。

おどろおどろの娘、美琴ちゃんが登場し人々に妖対法の正義を訴えてましたね。遂に復讐の刻かとテンション上がったんですが割と出番的には一瞬で。

 

http://fromdqoz.hateblo.jp/entry/2019/02/10/120443

 

この記事読んで貰えたら分かると思うんですがおどろおどろ回で大分ヘイト溜まってた僕的には肩透かしというか。もっと報われて良い。みこっちゃんの扱い、アレで終わりだったり、なんかクライマックスのどさくさで瓦礫に巻き込まれて…だったりした場合6期の総合評価がガクンと落ちますけども

 

どう見てもヤバそうな対妖怪兵器を搭載した銃で大同盟に加ってテロを企む妖怪達(夜行さん、岩魚坊主、ひょうすべ、タンコロリン、雁木小僧、姥が火、何故か5期のデザインをまんま受け継いでいるお歯黒べったりetc…)を駆逐し始める人間軍。然しそれも裏でぬらりひょんがリークした情報に踊らされた結果だったんですね。仲間がやられる様を見せて、更に人間との溝を深めつつ戦力拡充を狙うという。実際、ゲゲゲの森でも反人間の妖怪達(声がやたらひょうきんな邪魅、山爺、わいら、赤頭、一本だたら、舞首etc…)がファミリーと対立しています。

にしても結構いかれてますよね。七人同行も手の目もそうでしたけど、夜行さんなんて原作だったらバリ強キャラなのにすげぇ簡単に捨て駒にされちゃって。まなにマスパで貫かれても超法規的措置で復活した猫娘の例が有るとは言え魂ごといかれちゃって、モブを雑に殺しすぎですって。タンコロリンとか楽しみにしてたファン割と居たと思うよ。

部下を裏切っておいて「鎮魂碑でも建てましょうかね」等と嘯くぬらりんの極悪っぷりが映えます。ファーストインパクト直前の「細工は流流、仕上げを御覧じろ」といい言葉選びがニクい。

 

人妖激しく血を流し合う最悪の事態にあって、「戦争が始まる」とイチ早く察したねずみはこっそり溜めていた金で高飛びを企てます。今回のもう一つの軸、ネズキタです。

逃亡を図る所を見られ(偶然なのか、はたまた…)焦るねずみを、叱咤するでも引き留めるでもなく「お前なら何処でもやっていける。お前が無事に暮らしてくれればそれで嬉しい」と応じる鬼太郎。この期に及んでドライなんですよね6期君は。スーパードライ。気持ちを出さないのか地で「こう」なのかは分かりませんが

 

アプローチを仕掛けたのはねずみでした。別れの間際、珍しく自分の奢りでラーメンに誘うんですね。カウンターに並び麺を食す2人。何か言いたげに重い空気を纏っていたねずみが声を絞り出します。

 

「なぁ、お前も一緒に…」

 

然し次の言葉が聞かれる前に、鬼太郎は自分のチャーシューをねずみのどんぶりへ。思わず口を噤むねずみ。相手の意志の硬さを改めて確認したねずみは黙ってラーメンを啜る作業に戻るのでした。

この遮り方なかなかキますよね。餞別のチャーシュー。

 

んでもって、後半になって総理と一人直談判しようと官邸へ向かう鬼太郎の元に駆け付ける訳ですよ。まぁお約束っちゃお約束ですけど。熱いじゃないですか。

半妖怪という身分故、人間にも妖怪にも義理は無いと断じていたねずみが。空港まで行っておきながら。「お前みたいなコミュ障に交渉が出来るのか(遂に公式からコミュ障呼ばわりされたKTR)」「俺も総理とは知らない仲じゃねぇ」とまくし立てるセリフで6期の歴史も感じさせつつ、また「チャーシュー分の義理を果たしてやるよ」「お前の辞書に義理なんて文字が有ったのか」つーやり取りが。やっぱ嬉しそうじゃん鬼太公。タクシー代払うくだりなんかも絶妙に締まらなくてね。

 

そんなこんなで視聴者としては完全にヒーロー、最強の2人で面会に臨み、総理に反大同盟の妖怪と人間で手を組もうと持ちかけます。

が、前述の通り生理的なレベルで妖怪がダメになっちゃってるソーリーは現状を把握した上で「そら普通に妖怪と仲良くなれる人間もおるやろけど私みたいにナチュラルに妖怪嫌いなパターンも有りまっせ」と提案を一蹴(まぁこの方は散々妖怪に悩まされてるんで妖怪は一絡げで嫌いってのも察するに余りある)、例の激ヤバ銃で無情にも鬼太郎へ近距離発砲。まともに喰らった上にねずみ男を庇う為更に被弾してしまった鬼太郎は(何故か)建物の出入り口まで肩を貸されえっちらおっちら辿り着いた所でトドメをくらい魂ごと消滅。ギャグ漫画じみた丈夫さがウリの鬼太郎も、6期の闇に呑まれとうとう死を迎えます。或る程度覚悟はしてましたが流石にショッキングですね。

しかも何や彼やで官邸まで来ていたまなの目の前で。まなちゃんはいっつもタイミング良いんだか悪いんだか

 

チャンチャンコと下駄を残し消炭となった鬼太郎を前に狼狽るねずまな。取り囲む人間の特殊部隊。

其処へ颯爽と出現したのはお待ちかねのぬらりひょん様!!!!!うおおおおおぬらりひょん最強!ぬらりひょん最強!ぬらりひょん最強!ぬらりひょん最強!ぬらりひょん最強!ぬらりひょん最強!

お供するのはいとも容易く軍を制圧してしまう西洋妖怪達に、「人間はいけすかねぇが人間の武器は気に入った」とマシンガンを担ぐ朱の盆。お前カッコよすぎるって

 

始まる怒涛のぬらりひょんのターン。まぁ新章入ってからずっとぬらりんのターンではあるんですが

配下をダシに人妖の対立を煽るスタイルそのまま、鬼太郎を喪った憤りを巧みに利用しねずみを勧誘します。「鬼太郎は復讐を望んでいないでしょうが、貴方の気持ちはどうでしょう?」「ありふれた表現ですが『本当に怖いのは人間』なのです」と息するように殺し文句の数々。怪談とかの「結局一番怖いのは人間なんだよね」オチあんまり好きじゃなかったんですが(妖怪や幽霊をナメてその発想に至ってる感じがするので)、ぬらりんによって極上の皮肉、兼意趣返しに痛快に昇華されました。たまらん。一生ついて行きます。

 

敢えなくねずみが大同盟に収まり今回は幕。次週、「第二次妖怪大戦争」と。タイトルだけでゾクゾクしてきますね。鬼太郎の行方に、悲痛なまなの嘆きと頼ってくれない鬼太郎の態度でストレスが溜まりに溜まって終始酷い顔だった姐さん始めファミリーの動向も気になります。予告の切羽詰まった「おい、鬼太郎」で気付いたんですが親父さんも置いてったんですね。

 

正直「ねずみが敵側につき」「鬼太郎は退場したのにチャンチャンコと下駄が残っている」時点で、シリーズに触れてる人にとってはむせるくらい濃厚な逆転フラグなんですが、俺はマジでアニメ鬼太郎史上初の主人公死亡BADENDありそうな気がしてて

復活しかける鬼太郎をガッツリ再闇堕ちした石動が「これが俺の答えだ」とかなんとかほざいて突き落として、四将と雑に殺されたしょうけらが無限地獄に引き摺り込もうと足を掴み、現世の縁にかけた手を美琴が銃で撃ち抜く。完璧。

軍師としてバリバリ活躍したねずみ男は大同盟支配下の妖怪天国で優遇が確約されてる(若しくは用済みとばかりに謀殺されかける)んだけど鬼太郎と斃れた仲間を弔う為に地獄へ向かうんですよね。その後ろ姿で─終─。完璧でしょ。完璧なラスト。覇権アニメ決定。

 

それかアレ。相撲しましょう。これまでのシリアス6期は全てフリだったのさ!っていう、或る意味大逆転。ぶっちゃけそれはそれで見たいっしょ。人型べアードとぬらりんと鬼太郎が褌一丁でくんずほぐれつ。ラリーでも可。

4月で畳むとなると幕引きグダって完結版はDVDで!とか余裕でなりかねないんで、ケツのケツの着地まで気が抜けない視聴が続きます。作画もちょいちょい怪しいんですよね。美琴ちゃんが演説してる時のオーディエンスの拍手の描写とか

 

もしリアルに妖怪が居たら、結局6期みたいなドロドロになると思うんですよね。基本お互い関わらないようにしつつも頭おかしい人間が妖怪を利用したり、ヤバい妖怪が好き勝手暴れまくったり。

今流行りのアマビエも皆実在しないと思ってるからTwitterでネタとして消費出来る訳で、もし本当に居たなら救われたい患者と政府の捕獲隊とマスコミが熊本に殺到してるでしょ。

 

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俺はマジで妖怪に居て欲しい(ちゃんと川を探したら頭に皿乗っけた全身緑の怪物に出逢えて欲しい)のでそうだったらイイな〜と夢想しつつ、でも居たら居たで6期になるんだろうな〜って。前も書いた気しますけど、いざ妖怪発見!てなったらそりゃ内閣は爆速で妖対法成立させるでしょ。

現代(近未来)SFっぽい日常に妖怪モチーフが混ざる作品が増えて久しいすけども、特にアニメ鬼太郎なんかは時事問題をまんま輸入したりするんで妙なリアリティが有って。

 

そーゆー視点でもどーゆー結末に持ってくのか、如何に風呂敷を畳むのか、毒男は興味津々です。これまでの犠牲を鑑みるに既にまん丸に纏った大団円は不可能っぽいですが、果たして。

 

 

では

 

 

('A`) < うい〜