DQOzはそういうことだから

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毒男と吸血鬼ラ・セーヌとマンモスと野衾と飛倉のようです

 

('A`) < ウチの天童道場

 

毒男でおまんがな。

鬼太郎の話をしますよ、と。先週に引き続き大物吸血鬼とのハードな戦いが繰り広げられます。久々にアニエスたそも見れました。

 

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今回の敵は吸血貴族ラ・セーヌ。まさかのショタ化。

予告に出て来ない辺り油断出来ないとは思ってましたが、まさかの方向性でしたね。スーパー野菜人を彷彿とさせる金髪ツンツンボーイ。アイキャッチは原作のおじさんそのままだったので初見視聴者は混乱した事でしょう。6期め。

日本各地で通り魔的に若い女性を襲うんですが、遠隔地から砂かけ婆の妖術でテレビ通話的なアレを繋ぎ猫まな鬼と再会を果たしたアニエス(砂かけ婆とはどうやって連絡取ったんだろう)の話では、バックベアード復活に向けて人間の生き血を集めていると。わざわざ鬼太郎のお膝元で暴れたり、獲物を女に限定したりとなかなかにプライド高い美学を感じさせる粋な奴です。

因みに先週のジョニーもそこ繋がりだったのでは…?みたいな感じにされてましたが、骨太な彼が簡単に権力へ靡くでしょうか。ベアード様呼びじゃなかった気がするんですが

 

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会話の間では親父が曰く「殆ど居ない」らしい日本の吸血妖怪として野衾、飛倉、(特殊枠で)おどろおどろを例に取れば、アニエスは吸血事件の犯人を探るプロファイリング中アササボンサン、ペナンガランの名前を出す等、知らない人からしたら何が何だか分からないであろう名前がポコポコと上がります。サービスサービスぅ

 

さて、戦闘自体は代々ラ・セーヌに仕える(自称)人間一族の大男、猫娘を圧倒する程の動けるデブと化したマンモスが大活躍。コイツがめちゃくちゃ強い。然も頭も割と回る。多分いい奴。人殺しだけど。あとエルフ耳。属性過多かな

初対決は二人のコンビネーションも有ってあっさりセーヌに軍配が上がるんですが、西洋妖怪御用達の結界に閉じ込め圧縮し地中へ埋めて満足してしまったのが運の尽き。化け物じみた、もとい化け物そのものな生命力とまなの泥臭過ぎるファインプレーで復活した鬼太郎が、激レア技ちゃんこ斬りを外し戦地離脱していたちゃんちゃんこを遠隔で操ってジワジワジワジワ反撃を開始します。

それに翻弄される二人の遣り取りがね、尊いんですよ。ツッコミとボケを天然で熟せている。ハイテンション主従漫才。悔しがるセーヌ様の顔がまた可愛い。其処にいちいちフォロー入れるマンモスの献身。カーッ。ラセマンキマシタワー建立

 

その緩さに付け込み着実に戦況を運ぶ非道な鬼太郎。そしてバトルが佳境を超え雌雄決したか、という場面ですっかり忘れていた石動少年が現れます。実に5話か6話ぶり。あれよあれよと妖(化け火?)の力で腕から全身に焔を纏い、既に牙という最大の武器を奪われた状態のセーヌを明らかに必要以上の超火力で仕留め魂を吸収。俺はその間ゲラゲラ笑ってました。

 

相変わらず出し抜かれっ放しで憤る主人公に対し逆に社会にとって害悪でしかない存在をともすれば見逃しそうだった軟弱さを誹りつつ、主人を喪い独り残されたマンモスを追い討ちで煽る石動。何だ貴様

特に鬼太郎と比べれば筋は通ってるんでしょうが、今の所俺はコイツに対して笑うかムカつくかの二択ですね。共感出来ない。名無しと同じ扱いです。

人に仇なす妖怪は皆殺しだってんなら、もっと早く動いても良いのでは? 絶賛迷子な鬼太郎が情に絆されそうになってるのを見届けてからノコノコ出て来て、トドメだけ刺して、お前のその甘さが〜って、いや先にパッと片付けてくれればもうちょい被害者少なく済んだんじゃないかと。つうか今の今まで何してたの? その辺の雑魚狩ってたの?

漂うシリアス感、切り裂くようなBGMをバックに繰り出すド派手な技、厨二の王道を征く暗黒発言、尖りまくりの立ち居振る舞いと、コイツだけ発注元も受注先も違う気がしてならないんですよね。

アレだ、平成ライダー

 

 

さてさて

 

例によって今回のエピソードにも原作が存在しています。ちゃんちゃんこの役割を、なんと戦闘中切り落とされた鬼太郎の

 

「手」

 

が果たすんですよね。

アダムスファミリーのハンドくんよろしく手が自律行動を取ってセーヌ達の行く先々に現れ、吸血を邪魔し、釘で留められ(後に脱出)、最後にはアニメと同じく人里離れた小屋で炎にまいて(勿論石動は居ないので)そのまま焼死させるくっそダーティな勝ちを収めます。唯一の逃げ道である扉を封じる為に外からドアノブを抑えつける手首、という絵面はかなりの衝撃。

 

読者は鬼太郎の底知れぬ生命力に引くと同時に、殺したはずの敵の手だけが何処までも追って来るという「怖い話」をラ・セーヌ視点で体験するんですが、2019年動画にするにあたってはトムとジェリー的な、かなり強めのギャグ補正が掛かっていました。所謂天丼。ちゃんちゃんこだし仕方ないんですけどね。

物理的に釘付けされた手が這い回る姿のセンシティブさに配慮したんだとしたら、初っ端ラ・セーヌに吸い尽くされた死体の腕をチラ見せするとか「血を抜く事に快楽を覚える人間の犯行じゃないか」みたいな悍ましいセリフをまなの友達に言わせるとかがセーフなのおかしくないですか。のっけから普通にグロいんですよ。もっと言えばOPのド頭でデロデロの顔面から飛び出す目玉親父の映像流してるし

 

あと、なんかアニエスの前情報では血筋故か「エリートよりヤバい」みたいになってましたけど、どう見てもジョニーのが善戦してましたよね。終わってみればセーヌの噛ませ臭ぱなかったし、やっぱエリートはエリートやったんや。うおお

 

来週は水木節全開の名作「かまぼこ」。原作通りならざっくり海の妖怪って雰囲気の「半魚人」が幅を効かせる訳ですが、この流れで行くとまさか西洋妖怪の一員、モンスター「半魚人」として来るのでしょうか。それともバックベアード蘇生計画は此処で一旦フェードアウトなのか。注目。

 

 

では

 

 

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