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毒男の限界妖怪図鑑のようです24

 

('A`) < まいっはま〜

 

毒男です。

プリキュアはこの期に及んで秋のエピソードをやっていました。つまり12月は秋なんですね。ほら心に余裕が出てくるねぇ

 

今日はM-1

KOCと同様暴れて欲しいコンビはニューヨーク。最近テレビでよく見るようになりました。賞レースとYouTubeでの活躍によって露出が増えた所で平場の強さ、地力を発揮してます。同業者とか業界人にある程度認められてるのがイイですよね。ニューヨークはおもろい、ニューヨークはデキるからやらしてみよう、みたいな。

こののし上がり方は凄く、なんか、グッときます。YouTubeで絡んでる人達とか企画ごと地上波に乗り込んででわちゃわちゃしてるの視ると「すっげ〜。売れてる〜」ってなりますね。コントに於けるネタ最強はジャルジャルで決まったんですが、その後の使い勝手というか、しがみついて爪痕を残す優秀さが評価されてるんじゃないかなと。松本人志に対しての「最悪や!」を筆頭に。

そしてM-1、2年連続決勝。強い。流れがキてる。今年のM-1は変則(と目されて十分正統な漫才してるのになんか審査員と客に斜に構えて見られそうな)コンビ多めと言われてるので、異種格闘の混戦みたいになったらKOCの1本目「結婚式の余興」のようなストレートに笑えるやつが抜け出すかも知れません。勿論2本目の「帽子」のような拘りのネタがどっぷりハマるかも。僕は素人なので何も分かりません。おもろかったら優勝。いぇーい

 

ただ私は若干ニューヨークアンチでもあるので(ニコニコ村が長いから勘弁してね)、優勝もぎ取ってくれ!って願ってるのは錦鯉とオズワルドです。敗者復活組だとゆにばーすとダイタク。跳ねてアホ売れて欲しいのはウエストランドと金属バットです。でもおいでやすこがにも頑張ってもらいたいし。マヂラブにはちゃんと力示してもらいたいし。東京ホテイソンがブチ抜いたらそりゃ胸熱だし。見取り図とアキナが意地見せたらまたグッときますよ。

全員売れないかな。マジで。物理的に可能なもんなら。赤もみじ売れてくれよ。

芸人さんを追えば追うほど応援したい組が増えてって、どんどん賞レースをフラットに見れなくなってくんですよね。勝手に緊張して勝手に落胆してね。

でまた提供する側もそういう過程というか、周縁を見世物にし始めて久しいじゃないですか。反省会とかアナザーストーリーとか。芸人さんってかっこい〜的な。まぁエンタメなんで見世物にしないと始まんないんですけど。それが見世物になるのがええとこなんですけど。

今年はPPVのみだった準決を急遽ネット配信しだしたり、運営が苦しいのか?より多くの人に見てもらおうといつ熱意なのか?いやがめついだけやろと勘繰るような措置も見受けられました。コロナとの兼ね合いも含め、変化の時期なんですかねぇ。個人的には時代の荒波の中でも「易々と食いものにされてたまるか」と言わんばかりの暴れっぷりを期待してます。特にニューヨークは何かしらやらかしてくれそうな気がするんですよね

 

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例によって多忙につき図鑑はバックナンバーから。「羅城門の鬼」ちゃんです。

 

ここでの「羅城門」といえば平安京の正門とされながら無残にも荒廃し、死体置き場にされたり、暴風雨によって倒壊したり、芥川龍之介の余りに有名な作品でも描写されているように死穢と瘴気の溜まり場、何かと怪奇な逸話の絶えない舞台としてお馴染みです(後世の創作では専ら「羅生門」表記が先行してます)。

そんな羅城門なら鬼もいるだろうっちゅー事で、「羅城門(羅生門)の鬼」といえば酒呑童子討伐で知られる源頼光の配下、四天王が一人「渡辺綱」との死闘の末に腕を斬り落とされる不名誉なエピソードの主役です。

 

このストーリー自体は謡曲(能の脚本)や御伽草子で見られるものなんですが、元ネタは『平家物語』に求められると言われています。此方では綱さんが都の一条戻橋で鬼に襲われ、腕をぶった斬って持ち帰るも後に義母に化けたそやつに奪い返されるという壮絶な逸話が残されておりまして、時代を経て創作のモチーフにされる際にステージを羅城門に移したのでは?と考えられています。

更に込み入った事に謡曲では腕を持ってかれる場面が『羅生門』、腕を取り返す場面がまた別の『茨木』という、酒呑童子イチの舎弟「茨木童子」が登場する作品で基礎にされてまして、此処から「羅生門の鬼」=「腕を斬られた鬼(恐らく一条戻橋ベース)」=「腕を取り返した鬼(恐らく一条戻橋ベース)」=「茨木童子」という具合に同一視されているようなんですが、一応はそれぞれ異なる文脈のエピソードに現れる、それぞれ異なる存在らしいです。

なんなら一条戻橋の鬼は前述で橋に巣食う鬼神「橋姫」について触れられてる為「橋姫では?」とも言われています。あなややこしや

飽くまで茨木童子と羅城門の鬼が別個体とすると、腕斬られただけで終わりの羅城門ちゃん不憫ですよね。不憫かわいい。

 

因みに羅城門そのものも跡に碑がぽつりと建つのみで、遺構すら発見されておりません(京都駅には復元模型が置かれてるので聖地巡礼はそちらで)。

数々の創作(卑近な例だとクソデカ羅生門とか謎に流行りましたね)にその異様を刻むに留まるという、正しく「鬼」の如く掴み所の無いモノだったりします。

 

 

では

 

 

('A`) < 天丼