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毒男と蟹坊主と烏天狗のようです

 

('A`) < あーつばさのおれたえんじぇーる

 

毒男です。レポートと試験の予定がパンパンに詰まってるんですが取り敢えず鬼太郎の感想くらいは書きたいなと

 

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今週の敵は蟹坊主でした。

元々「旅の者が宿泊していた荒寺(あばら家)で坊主に化けたカニの化け物に遭遇する」的な話は日本各地に伝わってまして(鳥取にも有ったかな? 覚えてないや)、昔話としては所謂お決まりのパターンなんですよね。更に詳しいジャンルの括りで言うと、蟹坊主は「謎かけ妖怪」の筆頭でありまして

 

狐や狸じゃないですが「化け物」って言うくらいですから「何か」が化けて出て来てる訳なんですよ。蟹坊主の場合はカニですが、使い捨てられた古道具だったり、鶏だったり、埋められたままの宝物だったりする。「正体」ってヤツですね。コレがバレると妖怪としては辛い所なんですが

彼等はその正体を自ら、奇妙な歌や仕草、或いは蟹坊主のように謎かけという形で人間に披露するんです。そしてそのヒントによって正体を暴いた人間が活躍する事で物語はめでたし、めでたしと。

何でわざわざ急所を晒すような事するのかはさておいて、兎も角そういう筋が予め存在してるんですね。

 

因みに蟹坊主の謎かけは大体定型が決まってて「両足八足、横行自在にして眼、天を差す時如何」と。「足が8本で自由に横に移動できて、目は真上に向いてるものなーんだ?」って感じでしょうか。答えられないと殴り殺されたり食われたりするんですけど、これに詰まる大人ってぶっちゃけ相当ですよね。

 

鬼太郎的に言うと、昨期はぬらりひょんの部下パワー担当って感じでしたが今期は触れた相手を銅像に変える謎過ぎる泡を吹きながら、悲劇を背負い境港の街で暴れ回る強敵に。

主人公も早々にやられてましたね。最近鬼太郎空気の回多くない? 沢城さん産休のタイミングで全く鬼太郎が出ないエピソードとか出てきそうですよね。ねずみ男猫娘がバディ組んで…みたいなのが個人的には見たいです。あと塗り壁が日常を過ごす様を延々観察しましょうみたいなのも良いですね。

 

さて、内容は前回に引き続き境港ゴリゴリPR回で、アニメ最序盤からジジイとババアが水着姿を炸裂させます。おう、犬猫も脱げや(最低)

ジジイに関しては一反木綿を履いてました。一反木綿はそれで良いのか。貞操観念もペラペラなのかな

 

一方蟹坊主は、その「謎かけ」要素が復活していました。謎に答えられない人間達を食う……のは流石に自治体からの許可が降りなかったのか、次々泡でくるんで銅像にしていきます。マジでなんなんだその能力

鬼太郎ファミリーも次々とやられていきます。塗り壁が謎かけに答えて「ぬ〜り〜か〜べ〜」のトーンで「む〜か〜で〜」っていうのめっちゃ面白かったですね。実は塗り壁と百足には浅からぬ因縁が有って、もしかして公式からのサービスだったりするのかな?

 

そして謎かけに「カニ」というテンプレの回答をぶつけた猫娘が、なんと不正解扱いで銅像にされてしまいます。これには驚きました。テンプレ破りに定評のある6期。

 

次いで鬼太郎もやられてしまい、困った一行は大山の烏天狗に助けを求めます。

 

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鬼太郎で烏天狗と言えば妖怪ポリスと相場が決まってるんですが、今回の烏天狗達は(特に人間絡みの)争いには干渉せず静かに山奥で暮らしている、という設定でした。何はともあれカッコいいね。阪口ボイスの若い烏天狗は妖怪たらしことまなちゃんの魅力にクラクラでした。コイツまた登場しそう

あと烏天狗を見てすぐ「か、烏天狗!」ってなる境港市民の識妖怪率の高さ。どういう教育を受けてるんだ

 

でまぁ、蟹坊主は元々ある国のお姫様を護る職に就いてたんだけど戦乱に巻き込まれて、努力虚しく封印されちゃったとか、その護れなかった姫に砂かけ婆が激似だとか、諸々の事情が分かって来て、勝負も佳境という所で謎かけの答え合わせです

 

砂かけ婆「お前が封印されてから時が経ち過ぎたんだ。姫はもう居ない!」

蟹坊主「うるさい!謎かけに答えろよ!」

砂かけ婆「鎮まれ…『蟹坊主』!」

蟹坊主「ウワァァァァァァ」

 

俺はタラバガニってオチなのかなと予想してましたが、何と正解は「蟹坊主」。「カニ」ではダメで「坊主」まで付けろと。こんなトンチみたいなのアリかよ。

「好きな食べ物は何?」って聞かれて「唐揚げです」って答えたら「何の唐揚げだよ!鶏のかカエルのかハッキリしろや!」ってキレられるみたいなもんですからね。ちょっと例え上手いこといかなかったですけど

まぁ「カニが正体の妖怪」というよりは「蟹坊主」っていう個体としての登場だったのかな、とか。同じく姫を護る味方にのみ通用する合言葉だったっていう話も有りましたし、その辺り含めるとやっぱりあの謎かけ簡単過ぎたのでは……

 

んで、最終的には鬼太郎の体内電気でノックアウト。

実は大元の昔話でも、主人公の坊さんが謎かけの後「お前カニやろー」つって投げた独鈷に当たって死んでるので、物理で挑んでも意外といけんじゃねぇかみたいな説は有ります。まぁ謎かけを解かれて正体がバレた状態だから弱体化されてるみたいな見方も出来なくはないのかな。何れにせよ結局最後は殴って倒してるので真相は闇の中です。

 

そして敗北を悟り、自らを泡に包む蟹坊主。姫が眠るこの地に自分の身も置かせて欲しい……と言葉を遺し、銅像化してしまいます。

優しい境港の人々は蟹坊主が寂しくないよう、通りに面して様々な妖怪の銅像を設置し現在のような景観になったのでした……

 

 

 

 

 

なんだそのオチ

まさかの水木しげるロード由来譚という、控えめに見てもかなり無理のあると言わざるを得ないストーリーでした。まぁ偶にはこういうのも良いよね

 

 

因みに

 

 

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これは

 

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こう

ですからね。「※画像はイメージです」ってつけて欲しいレベルのアレも差し込まれ、境港の強かな面が随所に見られるPR回でした。いつかスライムハウスの販促回も来るかも知れないと思うとワクワクが止まりませんね。

 

 

境港は日本有数の漁港で、特に有名なのは松葉ガニ。冬が旬らしいですが、蟹坊主を見て蟹食いたくなった皆さんは是非「妖怪と魚の街」境港へ。俺も行きたいな〜

 

 

 

では

 

 

('A`) < みんなとべないえーんじぇーる

 

毒男と海座頭のようです

 

('A`) < しぺぺぺっぺー

 

毒男ですよ。今週もオタクが鬼太郎の話をします。

 

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絵は海座頭ちゃんです。色んなザトウをモチーフにしました。海座頭かわいいよ海座頭

 

 

アニメはアレでした、笑っちゃうくらいゴリゴリの境港PR回でしたね。まなの地元が境港だったという設定も飛び出しました。

鳥取県境港市は「ゲゲゲの鬼太郎」の生みの親である水木しげる先生の故郷でありまして、割と昔からその事を推しています。水木御大の記念館や、妖怪のブロンズ像がこれでもかと設置された「水木しげるロード

 

http://www.sakaiminato.net/

 

空港にも鬼太郎の名前が使われたり、「妖怪検定」なんてのもあります。

 

http://youkai-kentei.com/

 

鳥取でも割と大きい観光地として成り立ってるんじゃないかな、と。当然御大が人間界で生活されていた時からの営みです。

 

水木しげるロードがつい最近リニューアルしたのでそれのお知らせも兼ねてという事で今回の話だったのかなと。CMでも境港の宣伝してますし(市がアニメのコマーシャルにぶっ込むってなかなか無いですよね笑)、鬼太郎は「歴史に名を残す名作」であり、「人気沸騰中の現在進行形コンテンツ」でもあるので、推すにはもってこいなのかなとか文系のスカスカな頭で考えちゃいますね。

ゲゲゲの女房」がヒットした時とかも思いましたけど、本当に生命力の強い作品というか、我々に根強く訴えかける世界なんだなぁ。正に妖怪のようです。

 

そんなこんなで、今回が境港の魅力を全面に押し出しまくった展開になるのも一応ちゃんとしたバックボーンが有っての事なんですよね。因みに6期の世界での「境港」では「ゲゲゲの鬼太郎」は普及していないようでした。まぁアニメなのでメタ的に取り扱うのもアリかなとは思うんですが(まなちゃんの叔父さんは記念館の館長をされていた庄司さんがモデルだそうで)

祭りの存続に対する意識の問題とかねじ入れて来る辺り、今期の徹底っぷりを感じました。

 

ほぼ空気の妖怪達も何気に船幽霊が漁船を襲うシーンとか迫力有ってかなり良かったんじゃないかなと。幽霊電車程ではなかったですが(寧ろアレはやり過ぎだろと今でも思っている)

あと綱引きのシーンでオーエスオーエス言うてたの笑っちゃいました。大ボスの海座頭が犯行動機からやられ方まで控え目に言ってもちゃっちくてパッとしなかった事が唯一の心残りです。でも琵琶鳴らしてソニックブームみたいなの起こしたり竜巻発生させたり、技は派手めでカッコ良かったっす。

 

 

全体的にほのぼの観れて良い感じだな〜と思ってたら次回予告でぶっ飛んだんですけど、エピソードin境港、来週も続くみたいですね。肝心な所でタイミング良く鬼太郎ファミリーが活躍してたんでサービス回だなぁとは思ってましたけど、まさかの2週w

 

人間がブロンズ像になる話らしいです。ウケる。このまま夏休み期間は境港編でひたすら宣伝しまくったらめっちゃ面白いですよね。人気はガタ落ちるでしょうが

 

 

境港は日本有数の漁港でもあります。皆で観光に行って、妖怪に出会って、美味しい魚やカニを食べましょう。

 

多分来週も同じような事言って終わります。

 

 

 

 

では

 

 

 

('A`) < アーンイヤーンマン

 

毒男とずんべらと猫娘のようです

 

('A`) < あふ

 

毒男です。テスト期間真っ只中ではございますがアニメと妖怪は生命維持活動なので今週も鬼太郎について感想など

今回はかなり際どいというか、突っ込むなぁって感じのアレでした。

 

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敵、と言うか登場したゲスト妖怪は「ずんべら」でした。絵はのっぺらぼうです

関連性は有るでしょう。のっぺらぼうの事を「ずんべらぼう」とも言いますし、所謂妖怪としての「のっぺらぼう」と漫画の中でオリジナルの脚色がされたキャラクターとの中間みたいな感じかな。言ってしまえば鬼太郎に出てくる妖怪は全員そうなんですけども、今回は特に「ずんべら」と呼称されてる訳ですね。

 

独特な手法で人間の「顔を盗る」化け物で、鬼太郎好きとしては馴染みの深い「人魂の天ぷら」が登場し一部の好き者達は狂喜乱舞しました。

漫画の方にね、のっぺらぼうがねずみ男に人魂の天ぷらを食わせる話が有るんですよ。割と美味いらしいんですけど、その後腹の中に入った人魂が口から抜け出て行く時に、ついでに顔面も引っ付けて持って行くっていう。

まぁ俺も書いててよく分かんないよ。兎に角その話の要素を取り入れて来たと。口に入れた人魂に顔を持っていかれるっていうのは、水木作品の中で度々使われる鉄板のくだりではあるんですが

此処に関しては完全にファンサービスですよね。実際は必要無い工程なんじゃないかなと。

 

何しろ今回ずんべらは女の子の顔を直に剥ぎ取って死人の顔を貼り付けるっていうとんでもねぇ手法で整形ならぬ「霊形手術」を施す超絶セクシーな着物美人のお姉さんで、人魂がどうとかは関係無いんすよ(原作を鑑みるに人魂を食わせる事で意識を朦朧とさせると同時に顔面を剥離させ易くしてる的な解釈は可能かも知れません。顔面を剥離って何)。敢えて混ぜてる要素。言ってしまえばずんべらさんには所謂妖怪的な描写が殆ど有りません。やってる事はおしっこちびりそうなくらい怖いですが

 

 

この話のミソというか、主役はずんべらさんじゃないんです。寧ろ彼女(?)は一種の「装置」として働く事に徹していて、その装置の使用者や取り巻く人間達に(特に後半からラストにかけて)強く焦点が当たる。女の子の話なんですよね。房野きららっていう

 

この娘がすっげぇ「ブス」扱いされます。

放送初っ端から。重い。先週と違う世界線ちゃうかってくらい。よく有るような子供のつつき合いの度を越してるんですよ。ただただ容貌の悪さの所為で悲惨な目に遭うっていう映像。

 

個人的に中学生にもなってイジメでしか己の位置を保てないような輩には明確な法律が適用されて欲しいなって思ってますが、学校も通り越して兎に角貶められ、辱められるシーンが続くんです。宅配業者が荷物受け取りに出て来た顔を見て素で悲鳴を上げる。

誇張しまくった結果とは言えコレはキましたね。

 

当然きららちゃんは生きるのしんどくなっちゃうんですよ。其処にずんべらが現れる。

無駄に人魂の天ぷらを勧められつつ、躊躇しながらも霊形手術の扉を開きます。

 

美少女の姿を手に入れた彼女に対する世界は激変。お約束っちゃお約束なんですけど掌返しも甚だしくて見てて胸糞悪かったです。いや先ず突っ込めよ。顔面変わり過ぎやろって

 

一番「あ?」と思ったのはね、ユウスケくんですよ。

ユウスケくんは野郎の地下アイドルみたいな感じで、きららちゃんはその追っかけでした。別人と言っても良いレベルで美少女化したにも関わらず、彼はその娘がきららちゃんだと気付くんです。まぁ「ブス」扱い時代からゴリゴリのロリータファッションを貫いてたんで目にはつくんでしょうが

 

実は彼、以前からきららちゃんの真摯な応援に心惹かれていたんですね。アイドルがファンに手を出すというウッフゥゥゥ⤴︎地下アイドルゥ⤴︎ってな展開ですが、兎も角そのピュアな想いにピュアに応えたかったんだと。ピュアラヴだと。それを今頃伝えやがります。

顔なんて関係ないさ、大事なのはコ・コ(胸を親指でトントン)的なね。とんだ出来杉男だぜ

 

ユウスケくんによる或る意味での「掌返し」が、逆にきららちゃんの覚醒を加速させてしまうんですね。

霊形を経て丸っ切り逆転した生活と、見違えた世界……其処で気付いちゃった訳です。誰よりも「顔」に、ソトヅラに拘っていたのは、自分自身だったんだ、と。

 

きららちゃんは倫理とか常識とかぶっ飛ばして美少女の自分を実現してくれる妖怪美容整形外科と、真っ当に、ありのままの人間として生きて行こうと説得するユウスケとの狭間で揺れに揺れますが、葛藤の末本質的な自分を愛してくれる男の腕の中で真の幸せを見出し「素顔」を選択するのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

んな訳ねーだろバーカw

 

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いやー

 

ね。

最後のどんでん返しは痛快というか、攻めてるな!って感じでした。「うーん…人間、やっぱり顔!w」エンドですからね。別に整形を肯定するとか否定するとかそんな話じゃなくて、房野きららという1人の女の子が妖怪と交わって

「化ける」事を選んだっていう、その恐怖ですよ。彼女は妖怪になったのか、人間のままなのか、今後どうなって行くかも闇の中で、ある意味非常に都市伝説的と言うか、人間のサイコな側面が主役を張った「怖い話」を読んだ気分でした。そういう意味ではぶっちゃけ振り返った顔がのっぺらぼうだった方が「怖くなかった」かも知れない。

 

因みにもう一人、ユウスケくんの追っかけできららちゃんに酷く当たってた厄介ファンの娘も霊形に走ってて、その娘はずんべらに顔を返して貰って元の社会に収まってるんですよ。

今期の納得行かねーと思う所は、人間の汚い所抉りまくってる割に、そいつらにケツあんま拭かせないっていう。逆に無辜の人間はガンガン死ぬ。日曜日の朝にやってるアニメなんだからもっとこうさ……何処までもヌルい勧善懲悪のさ……安心して観てられるようなさ……おじさんもうメンタルが朧豆腐なんすよ……

 

あとユウスケくんの顔取り外しシステムに対する適応の速さな。30分アニメなんでね、戸惑ったりする取り乱したりする時間が勿体ないのは分かりますけど

怪異に対する認識が一貫しないのは割と鬼太郎の世界では有りがちと言うか、漫画の時から「妖怪を普通に認知してる人間」「妖怪がらみの事象に対して物分かりが良過ぎる人間」と「頭っから信じない人間」の態度の差には度々混乱してきました。鬼太郎も新聞載ったりしてますからね。妖怪として

 

 

話を戻しまして

結局正義の、いや正論の使者かな。主人公たる鬼太郎は勿論、ヒロイン格の余裕タラタラで(偏見)安易に同情する他人以上知り合い未満のまなも、「本当の」きららちゃんを(恐らくは)心から支えたいと願い、アニメでこんなテンプレやられたら今日日男も女も落ちるやろみたいな絡み方をするイケメンぐう聖ユウスケくんも、彼女にとっては全く、これっぽっちの救いにもならなかったって事なんです。

彼女は自分の意思で霊形なのか、或いは真っ当な(?)整形なのかは分かりませんが、美少女化を選んだ。コレはなかなか強烈というか、最近のアニメってこえ〜みたいな、「人間怪談」的演出の怖さとはまた別の、二重の意味で恐怖を感じましたね。こんなオチやっちゃうのっていう。

ラストシーンできららちゃんが見せた清々しいキュートな笑みはインパクト抜群でした。あと正直鬼太郎居なくても充分成り立つエピソードでした。

 

 

 

 

 

で、

更にですね

 

 

 

こっからはもう凄いキモオタクの拗れたアレなんですけど

 

この話、今期では主に人間のモブに割り当てられてる所謂「水木調」のビジュアルと、今期のアニメの一つの核を担ってる「猫娘、まな的」ビジュアルの境界と言うか、

 

メタっぽい何かを感じて三重に怖かったです。

 

あの埴輪の如き目鼻口からなる顔立ちの独特なデザインは水木しげるの世界観を構築する上では外せない絵柄だと思ってるんですが、少なくともアニメにおいて、そのコンセプトは今風の「アニメ作画」に食い潰されたんだなと。勿論、御大は写実的な人間もバリバリ描いてるし漫画の『鬼太郎』にそういうリアル志向な姿のキャラクターが登場した例は掘ればなんぼでも出て来そうですが、ブスや美人の区別として使い分けられる時代が来ようとは、と。ブスブスやられてるきららは若干水木調なんですよ。チヤホヤされるきららの顔面は上の画像の通り。

でも水木調の顔って別に、ブスではない筈なんですよ。何故なら其処は水木しげるの世界だから。水木しげるの世界では水木しげるの描く顔が基準なのであって、水木調フェイスが「おかしい」「醜い」と殊更騒ぎ立てられる事は有りません。

でも御大の手を離れたアニメ『鬼太郎』ではそうは行きません。アニメなんで。八頭身猫娘とまなちゃんが出て来た時点で、遡れば三期の夢子ちゃん辺りからもう怪しかったんですが、『ゲゲゲの鬼太郎』に於いても美人、可愛いの基準はリアルの、俺たちが生きている現実の世界で設定した「アニメ的美人像」に順ずるようになったというか、

まぁそもそも原作との関係は緩いものに保ちつつソフト・ハード両面で柔軟に、その時その時のアニメにおける特色や社会背景を併呑して来た事で、今日まで生き抜き、愛されてきたのが『鬼太郎』シリーズで、2018年のアニメとして観る際に、視聴に耐え得るベーシックな可愛さを満たすよう求められてるネコまなが「ああ」なって、きららが「こう」なるのも『鬼太郎』の形なんでしょう。

にしても「外の世界」の侵食度合を感じてしまいテレビの前で複雑な気持ちになりました。勝手に。

 

 

だからって事あるごとに「こんなの鬼太郎じゃない」ってキレるのは不毛ですけどね。おっ、これも鬼太郎。おや、あれも鬼太郎。という大きな視野が必要です。原作を大切にする事と、続編、派生作品(と敢えて此処では言いますが)を攻撃する事は必ずしも結びつかない。

「俺は原作が好きなんだ」と主張する人は居て当然だと思いますが、「原作が至高であとはクソ」とか「〇期以降の鬼太郎はゴミ」とか言ってる人は嫌いです。紙一重なようで、案外違うんですよ。外に向けての発言で慎重さや配慮に欠ける人間に対する不審も含め

 

 

何が言いたいかっつーと

 

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こんな無礼千万な記事を書いてネットに公開するという行為は、作品に対する愛も理解も、産みの苦しみを慮る気持ちも欠けている、オタクを名乗るのもおこがましいレベルの「何か」だと自分から暴露してるようなもんだってこってす。愚の骨頂。

 

でも、良いんです。

こういうのが湧いて来るってのは話題になってる証拠ですから。望ましい形かどうかは置いて好きな作品に人気が出るってのは普通に嬉しいですし、いやまぁオタクは其処にすら難癖付けたくなってくるからこそ気持ち悪いんですけど、兎も角追ってる身として、ある程度は、ね。

御大のデザインを基調にした顔が公式でブス扱いされようが、生前の目玉おやじが引くくらいイケメンだろうが、それを輩がイジろうが良いんです。最終的には俺が何を、何処まで、どれだけ愛せるかに尽きるのですから。キモい事言ってんな

 

 

 

具体的に言えば

猫娘はみんな可愛い」

 

 

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これが俺の真理なんで。宜しくお願いします

 

 

 

 

では

 

('A`) < あばばばば

 

毒男がM.C.Zの曲を解説するようです 6

 

('A`) < ブンベベベボボボ

 

毒男です。鬼太郎更新のついでに曲上げてたんで、チョロっとね

 

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 http://sp.nicovideo.jp/watch/sm33417180

 

サムネはワリオのゲームでお馴染みのアシュリーちゃん

 

二月さんのバリかっけぇトラックに乗せて日記をリズミカルに歌った曲です。僕もほんと有難い事に物好きな数人のリスナーさんに聴いて頂けて、こんなもんでも200再生くらいされてます。200再生辺りで頭打ちになって、ニコ動の底の方に沈殿して行く動画は俺の大好物です。これもそうなってくれれば良いなと思ってます。

 

('A`) < てなもんや三度笠

 

毒男と枕返しのようです

 

('A`) < やんのか

 

毒男です。日曜日ですよ

という事で今日も鬼太郎の話をね していこうかなと

 

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今日のゲストは枕返し。人が寝ている間に枕をひっくり返す謎塗れの妖怪です。存在意義とかそういうんじゃねぇんだよってね。ある意味ザ・妖怪と言えるんじゃないでしょうか。

正直、枕が返ってようが何処ぞに吹っ飛んでようが「寝相が異様に悪い」で片付く現象ではあるんですが、古くから寝具としての枕には使用主の魂が宿る的な、割と大切なその、アレがね。俺もにわか知識で喋ってるんで何とも言えないんですけど

兎に角そこそこ重要視されておりましたんで、その辺りも含めて妖怪的な素養が育ってたって事なんじゃないでしょうか。

 

姿の無い妖怪ですので、江戸時代に描かれた小さい仁王様みたいな格好やオリジナルのデザイン等色んな枕返しが居ます。更に言うと「寝てる間に枕の位置を変える」悪戯は座敷童の仕業とされる事も有ったり、これまた複雑なんですよね。水木御大は前述の仁王様っぽいのをアレンジしたムキムキ枕返しを採用しております。

原作では夢の世界を行き来し、子供を攫ってしまう恐ろしい強敵として鬼太郎達と死闘を繰り広げました。岩塩の塊ぶつけられて溶けてたな〜

 

今回は所謂いそがしニキポジションというか、昔はブイブイ言わせてたけど今は大人しく妖怪の国で暮らしてるみたいな感じでした。夢の世界に囚われて何時迄も眠っているという怪事件の原因ではと疑われる訳ですが被害に遭ってるのも子供ではなく、現実に疲れ切った大人達という風に筋立てが変わっている。

今の御時世に即した何とも塩辛いストーリーですが、兎も角隠居中の枕返しおじさんは「自分は関係無い」と、然しまなに煽られて鬼太郎パーティに協力する展開に。まなちゃんにゲス顔で煽られてぇよな

 

夢の国(ネズミーランドではない)で逸れた女性組は思い描いた事が具現化される世界にハマってしまい、鬼太郎に関するあんな妄想やこんな妄想に完全にのめり込んでしまいます。猫娘、鬼太郎と結婚してましたからね。それを覗き見る枕返し。スルースキルを炸裂させる鬼太郎。後で死にたくなるやつやん

 

肝心の大人が連れて行かれた場所は夏の田舎って感じで、自然豊かな沢で魚を追ったり山々の風景を描いたり、すげぇ楽しそうなんすよ。此処で嫌な事も忘れて永遠に遊べるって聞いたら確かにグッと来ちゃいますね。俺まだ成人もしてないのに人生に疲れ過ぎでは

 

で何やかや有って黒幕、事件を起こした張本妖とのバトルが始まります

 

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絵は夢の精をぼんやり描いたもんであんまり話とは関係無いです。悲しい事情で霊というか妖怪というか、ある意味この娘も夢に囚われてしまったんだなと思うんですが、女の子の怨念みたいなのが暴走して鬼太郎に襲いかかります。

思った事が何でも現れる世界なので敵方は絵に描いた巨大ロボを取り出したり、髪を津波みたいにして押し込んだり、凄い術でガンガン攻撃するんですけど、鬼太郎にはそれに対抗し得る武器を生み出すイメージ、要は「夢」ってものがそもそも無いという致命的な事態に陥ってしまうんですね。

 

ここら辺ちょっと掘り下げてみると、彼の初期設定を理解した上でゲゲゲの鬼太郎を視聴している子がどのくらい居るのかは定かで有りませんし、原作の漫画でもどの作品を支持するかによって若干詳細が変わって来るんですが(複数回、違うストーリーで描かれてるエピソードなので)、今作主人公の根本的な素性?出自?は

 

「幽霊族の末裔」

 

であります。

一族は人間より前に地球に存在していた人間とは違う生き物(じゃあ妖怪なのかと聞かれるとまた何とも言えないんですが。少なくとも「幽霊」ではない、のかな)で、人間の繁栄によって追いやられ絶滅寸前。鬼太郎の両親も父は身体が溶ける奇病にかかり、母に至っては鬼太郎を身篭った状態で亡くなってしまいます。

然し幽霊族は元々とんでもない生命力と不思議な能力を備えた一族だったようで鬼太郎は無事出産され、生き埋めマッチのアンダーテイカーみたいに母親の墓からボコッと生まれた赤ちゃんを心配して父親の身体から溶け残った目玉が動き出したのが今の目玉おやじな訳です。幼少期から大変な苦労を強いられながらも、どうにかこうにか生き延びて、鬼太郎は今少年にまで成長しました。

 

なので子供らしく奔放で(鬼太郎なりの)現実から離れた「夢」を見る余裕が、彼には無かったんですね。それがネックになってしまった。

子供が夢見ていられるのは、絶対的な無償の愛を以て庇護してくれる親の存在のおかげなんだな、と何となく苦しくなりました。

 

実はオープニングにも目玉が動き出すカットが挟まれてたりして初めて見た時は度肝を抜かれましたが、こんな感じで生誕秘話はまぁまぁヘビーなんですよ。なので特に朝のアニメで詳しく語られる事は貴重というか「お〜そこ言うのか……」ってなります。俺は

 

敢えて書いてきませんでしたがこの話の大きな軸として親子関係ってものが有りまして、「あぁ、お父さんって良いな。素敵だな」って思うようなシーンがいっぱい出てきます。ぶっちゃけそれ以上に「お父さん辛い……大人辛い……」ってなるシーンのが多かった気もしますが、最後の最後、戦闘のクライマックスで目玉おやじが覚醒。

危機的な状況下で鬼太郎に子供らしい夢を見せてやれなかった悔いと鬼太郎を助けたいという想いが具現化し、肉体を得ます。

 

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     誰 こ の イ ケ メ ン

    た だ の お や じ

     ウ エ ン ツ 瑛 士

声 は キ レ た 時 の 悟 空

 

楽々息子を救い出し、当たり前のように指鉄砲で片をつけます。

沢城さんが出産育休で暫く声当てられない可能性が有るんで野沢さん一人二役とかになんのかなって思ってたんですけど、その場合多分こういう感じになるんじゃないかな。どうなんだろう。ほんと今期は何でもアリですね

 

毎回毎回が衝撃なんですが徐々に慣れて来てる自分も居ます。来週は超久々のずんべら回という事で、また楽しみにしたいですね

 

 

('A`) < おーん

 

 

毒男と輪入道のようです

 

('A`) < ババンババンバンバン

 

毒男です。今週は鬼太郎どうこうの前に、HUGっと!プリキュアのラストでまさかの初代が降臨して来たのが衝撃的でしたね。15周年でしたっけ? にしても大盤振る舞い過ぎでは

 

初代って劇場版とか出て来る度に何かもうネタか?ってくらい強化されてるし、クライアス社の未来が心配ですね。現状でもプリキュア五人居る訳で

つーかエミルが「武器欲しい」つってあの二人が出て来るの何なんだろう。大先輩みたいに武器に頼らず徒手空拳で頑張りなさいって事かな。赤ちゃん鬼畜すぎでしょ

 

 

そろそろ鬼太郎の話しましょうね

 

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今週の敵は輪入道でした。輪入道っていうか「ダイヤモンド妖怪」なんですけども、口から吐いたビームで人間をダイヤモンドに変え魂を吸い取るというトンデモ能力をねずみ男に買われ、原料人間ダイヤモンドを売り捌く悪徳商売の片棒を担ぎます。

二人がどういう経緯で知り合ったのかは丸々抜け落ちてましたが「魂が食らいたい俺とダイヤが欲しいお前、噛み合うべき二つの歯車」とか何とか凄い知能高そうな味のあるセリフを吐いてたのに、後半は完全に魂食い過ぎでアヘアヘになっちゃって「ハラヘッタ」「満足させろ〜」しか言ってなかったですね。まぁ敵妖怪の宿命というか。あと転がりに加えてぴょこぴょこ飛び跳ねて縦移動する姿に死ぬほど笑いました。

 

アニメ鬼太郎と言えばの露骨な社会風刺要素は今回も健在、むしろ其処を如何にねじ込むかに重点を置いてる気もしますが

雷様の時然り、ねずみ男に絡む人間の方がよっぽどおっとろしい考えしてますよね。孤児難民連れてきてダイヤにしようってアイツらは結局何者なんだ。風刺ってよりは人間の汚い所が出過ぎなくらい出てて良い感じです。

 

ねずみ男の語りも沁みましたねぇ。幾ら最近の子供がマセてるからって彼処ちゃんと聴き取って理解出来る聡明なガキは何人居たんでしょうか。「ワインなんて小便の原料」ってのは堪んなかったですね。パンチライン

 

俺の大好きな「ネズキタ」回だった事もあって、全体的にオーソドックスな鬼太郎らしいエピソードだったように思います。特に五期直撃世代の俺としては黄金パターンというか、お馴染みの流れなんですよ。

 

ねずみ男が妖怪と手を組んで悪どい商売で儲けて分かり易く調子こく

→鬼太郎が説教するが聞く耳持たず二人の仲は険悪に

→何や彼やでねずみ男が窮地に

→何や彼やで助けに来るツンデレキタちゃん

 

今回は綺麗にその形でした……陳腐な言い方ですけど、尊い。とうとい。よく絶交してるんですよこの二人ホント。喧嘩のくだりも半妖の立場に対する言及が有ったりして、アッアッ良いんですかそんなサービスしまくりでマジですかありがとうございますって感じでした。

まなの手紙を装って助けを求めるねずみ。応える鬼太郎。戦闘でも珍しく活躍しましたね。やっぱりこの二人の関係性はイイよね。根本的な所では通じ合ってるというか。圧倒的に立場が上なのは誰の目にも鬼太郎なんですけど、飽くまで対等な関係性で繋がってる。

悶えるキタクラの姿が目に浮かぶ。俺だって沢城鬼太郎に「足手まといだ」って言われてぇ。言われてぇよ

 

ラストのビビビットコインっていうオチまで、ぶっ飛んだ要素こそ少なかった(俺が麻痺してるだけかな)もののとてもホッコリ出来る素晴らしい回でした。俺は心臓が弱いのでこんなのばっかりで良いくらい。

 

基本妖怪ってツンデレなんやなって思う今日日です。はい

 

 

('A`) <アビバノンノン

毒男がM.C.Zの曲を解説するようです 5

 

('A`) < エーキセントリック

 

毒男です。M.C.Zの曲を上げたのでチョロっと宣伝

 

http://sp.nicovideo.jp/watch/sm33384879?ss_id=07bd2e35-b1fb-498d-93ae-6b7285c3c85a&ss_pos=1&cp_in=wt_tg

 

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サムネは太鼓の達人のお面被ってる子。太鼓の達人ってクレイアニメになってるんですよね。昔キッズステーションでやってて結構好きでした

 

特に説明する事は無いですね。

音ゲー界最大手の一つ「太鼓の達人」で抜群の知名度と人気を誇る「さいたま2000」というゴリゴリテクノなナンバーに無理矢理ラップをぶち込んで、何とかならなかったという迷作です。

 

とある経緯で「DEBSTEP!を歌う」か「さいたま2000でラップする」かの二択を迫られて、ええいと思って作りました。出来るなら無かった事にしたい曲。まぁでも、うーん  どうだろう。楽しく作れました。

 

ネトロワやら地震やらで皆真面目にワタワタしてる時にこんな事……っていう罪悪感に苛まれています。

 

 

では

 

('A`) < エーキセントリック少年ボオオオオイ