DQOzはそういうことだから

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毒男と垢舐めと唐傘お化けとろくろ首のようです

 

('A`) < すぅーーーーぱぁあーーーー

 

毒男です。そろそろ実家とお別れしなきゃな時期に入ってきて僕は毎日泣いています。実家に居ながらにしてホームシックを発症してしまいました。凄いブルーです。今

なんか色々休みの間にやりたい事とか有ったんですけど、結局はダラダラ時間を潰すだけで何にも終わらせられず。時間が腐る程有るからといって実際腐らせてたら世話ねぇぜって話なんですけど、まぁなんでしょう、癖ってんですかね。ほんと、自分で自分が嫌になりますね。やりたい事すらマトモに出来ないで一体何が出来るというのでしょう。やれやれ

 

えーまぁ、そんな僕にも生きる理由を与えてくれるビタミン剤こと鬼太郎をね 今週も舐め回していこうかなと

 

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相変わらずこのイラストTwitterにも上げてるんですけど向こうのヤツは塗りミスとか画像修正とかガバガバなままなんでアレです。最近こんなのばっかり

今週は妖怪達が住み着く「妖怪アパート」の話でした。めちゃくちゃ良かったよね。俺はめちゃくちゃ良かったと思う。

人間と人間でないものが、互いに違いを理解しながら触れ合うっていうのは今期で特にデリケートに扱われてる所なのかなと思うんですが(鬼太郎が事あるごとに「人間と妖怪は近すぎない方が良い」と忠告を発したり、すねこすりの回とかも)、その一つの理想を公式から見せてもらえた感じがしましたね。派手なアクションシーンだったり人間社会の闇を主軸に据えたテーマだったりが目を引き易い6期にあって、俺的には妖怪の、妖怪らしい姿を存分に魅せてくれた素晴らしいエピソードだったと思います。

 

先ず住人(住妖怪)のチョイスが「良い」ですよね。やたらゴツくて良い声の唐傘お化け、いい女過ぎるろくろ首、超かわいい垢舐め。絶妙にお化け屋敷〜!って感じで。

イタズラ大好きで、ジメジメしてて立地が好条件だからつって勝手に人のアパートで暮らしてるっていう、妖怪ライフ謳歌しまくりな感じが最高。他の敵対妖怪と違って物騒じゃないですよね。他のは基本人間全滅ルートしか見てないし。バトルも一瞬で鬼太郎にメッタメタにされてました

 

そして何よりお茶目。愛嬌が有る。此処なんですよ。

勿論怖いですよ?人を驚かして妖怪の面目躍如ってなシーンもしっかり有って、そういう妖怪ってそもそもは怖いもんなんだよっていう基本をバッチリ抑えた上で、今期にしては浮いてるレベルで良い奴らなんですよ。気さくだし、恩もちゃんと返そうとするし、人間であるアパートの管理人夫妻と上手く協調していこうっていうのが感じられて。今までの方々は殊思い通りに行かない相手に関しては(そうじゃなくても)魂抜いたり黒焦げにしたりダイヤモンドにしたり食ったりしてたじゃないですか。

 

しばく相手が居なくなった鬼太郎は回想から時代を超えて現代に至るまで、地上げ屋をしばいてました。バブル感溢れるねずみ男猫娘がちょっと衝撃でしたね。

そう言えば回想シーンで取り上げられた時代はそれぞれアニメ鬼太郎の一期、二期、三期が放送された年に合わせられていたようです。そういうメタっぽい演出も鬼太郎ならではって感じではないでしょうか。五人鬼太郎とかやっちゃってるからね。ルパンの赤ジャケ対緑ジャケみたいなのもそうですが、長く続いてる作品ともなると楽しみ方も多彩です。

 

来週はお休み?らしいので再来週まで生きてるかどうか不安ですが、何とかしたいと思います。生きていくっていうのは即ち何とかする事ですからね。は?

 

では

 

 

('A`) < アーイェー

 

毒男がM.C.Zの曲を解説するようです 11

 

('A`) < ねーばぇん

 

毒男です。M.C.Zが参加さして貰った曲が上がったのでお伝えをば

 

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http://sp.nicovideo.jp/watch/sm33755205?ss_id=6df9d745-4d83-44ba-b8b8-fcdfbf0e719a&ss_pos=1&cp_in=wt_tg

 

RAVAさんっていう、数年前ニコラップでバリバリ活動されてて、最近また復帰されたイケてる方の企画です。ビートをTwitter上で公開して、誰でもサクッと乗ってってね〜みたいなノリでラッパーを募っていた所にお邪魔しました。一番手。提出順でも割と早い方だと思います。参加表明した次の日にはもうアカペラ送ってたんで

 

 

JIMIってのはM.C.Z内のユニットで、山葵醬油とワニナシの2MCが所属しています。

 

M.C.Z(俺)内のユニット(俺)で、山葵醬油(俺)とワニナシ(俺)の2MC(俺)が所属しています。

最近は友達が欲しい、人間関係で満たされたいっていう気持ちを持て余した結果M.C.Zでユニット組ませるのがマイブームっていうか、脳内の妄想ではいっぱいそういうのが出来てるんですよね。JIMIも妄想だともうアルバム2枚出せるくらい曲作ってるんですけど如何せん俺の腰が重いもので、現実世界では今回が初出しです。人様の曲で試す事かね

 

ライマーズハイ(怪蠱厨 & 俄)を筆頭に

居る闇㊙︎作戦スペシャル(ZODIACK & リルリルリルルン)

満漢全席ズ(夜行TheTemple & Dr.まんじゅう)

Gearz(う巻、俄、かにみそMC、ラッパーめろん他)

 

などなど、このユニットでの活動も展開していけたら良いなぁと思ってます。多分無理だろうな 流石にめんどい

 

 

 

はい、こんな所で

 

('A`) <ねーぇばぁーぁえん

毒男と牛鬼のようです

 

('A`) < イェーイ

 

毒男です。まだ実家に居ます。実家は良いですよね。なんか良い。座ってても食べ物が出てくる所が特に良いです。

今週も鬼太郎視聴リアタイでキメましたのでそろそろと感想など書きたいな、的なね

 

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今週の敵は牛鬼!牛鬼ですよ!!みなさん!!!

ゲゲゲの鬼太郎」では各シリーズ通して最強レベルの敵であり、ある意味で鬼太郎が完全敗北した数少ない妖怪ですね。因みに話によっては「妖界随一の力持ちという設定を引っさげ駆けつける心強い味方」ともされています。鬼太郎は割とレギュラー〜準レギュラークラスのキャラの立ち位置がルーズです。

伝説に残る姿は抜群の知名度を誇り、近代でも様々な作品で強キャラとして名を馳せている牛鬼ですが、殊「鬼太郎」においてはあらゆる点で手のつけようが無い、正に怪物として俺にトラウマを植え付けました。ちびっこ達は大丈夫だったかな。多分大丈夫じゃなかったでしょうね。めっちゃ怖かったもん

今回ストーリーとしてはかなり原作に忠実で、漁村だった島が薄っぺらいリゾート化しててまなと猫娘が居たり(しかも白ワンピ。もはや犬山まなと言えば白ワンピ)、牛鬼岩の封印解くのが胡散臭いオカルトクソ番組のレポーター神宮寺だったり(毎回思うけど人間側のモブ死にキャラ濃過ぎやろ 美人記者とか地蔵お爺さんとか)アニメならではの脚色もかなり楽しかったですね。牛鬼伝説を隠して観光地を押し出す風潮にまかれて、伝説を信じる子供が他のジャリボーイ達に「島のブランドが下がるんだよぉ」ってイジメられてるのめっちゃ胸熱くなりました。なんかホラー映画ですぐ死にそうなキャラクターがいっぱい居ましたね。

期待通りと言うか何と言うか、雷様や妖怪獣レベルの大怪獣となった牛鬼が観光客を食い散らかしパトカーを爆破しマンションを破壊するモンスターパニックアクションさながらの活躍を見せる中、二度寝で遅れて来た鬼太郎が良いところで現れて指鉄砲を放ちます。額を撃ち抜かれ目を剥き倒れる牛鬼。残される神宮寺の死体。

 

此処まではね、此処までは何時もの鬼太郎なんですよ。逆に此処で終わらないのがこのエピソードのミソでして

「鬼太郎」における牛鬼の最も厄介、且つタチの悪い部分は

 

『牛鬼を殺した者は牛鬼になる』

 

という仕掛けです。コレは衝撃的な設定でしたね。色々仕組みとかその後の流れがまた有るんですけど、それはまぁ実際にアニメなり何なり見て確かめて下さい。ネタバレとかじゃなくて説明がしんどいので

 

今話の注目シーンは牛鬼を倒す上でのキーパーソンってかキー神様、皆のスーパーヒーロー迦楼羅様を呼び出す迄に鬼太郎牛鬼を引きつける猫娘の献身的な活躍ですよ。ツンデレツンデレだとは思ってましたけどこういう形では愛情表現出来ちゃう辺りホント、お前、もう……

 

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助かった鬼太郎にコレですからね。胸。胸。胸が。おい、鬼太郎。てめぇ(濁った目)

二人……つーか猫娘の愛の深さがよく分かる回でしたね。ケッ

 

 

さぁさぁ来週は妖怪アパートという事でね。予告では俺の大好きな唐傘お化けもチラッと見えてたし、かなり期待高まってます。実は冒頭で述べた漫画で出て来る味方の牛鬼は妖怪アパートの住人なんですよ。まさかの二話連続登場なるか。

 

 

では

 

('A`) < きみをぉ 好きで良かったぁ

 

毒男とたくろう火と雨降り小僧のようです

 

('A`) < ダバドゥビ

 

毒男です。実家でプリキュアと鬼太郎視聴キメました。キメてやりましたよ、俺は。

自分が居ない実家っていうのがどんな風か感じた事が無いのでどういう雰囲気か分からんのですけど、親とかが「おお…息子がいるなぁ…」みたいなノリで接してくるにつけ、普段俺って死んだ扱いになってるんかなとか思います。盆に帰ってくるしね

 

意味不明な事言ってないで鬼太郎の事をちょろっと書きますね

 

今日の登場キャラはたくろう火と雨降り小僧でした。雨降り小僧はサプライズっていうかシークレットゲスト的なアレだったのにアイキャッチで思いっきり出てましたね。偶にやらかしてますけど制作側が学んでないのか、そもそも隠すつもりがないのか

 

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妖怪の日(8/8)から「ひらがな五十音に沿って妖怪を描く」っていう企画を勝手にやってるんですが、その合間に更に妖怪を描くという。水木御大の絵では何故か三体、今回は単体での登場でしたが、たくろう火は二体で現れる怪火の一種です。アニメ仕様でグッと可愛くなってましたけど御大の妖怪画だと割と怖い顔してます。山爺くらい再現してやっても良いんじゃねぇかなとか思うんですけど、まぁ遊園地のマスコットだったしね。致し方なしって所でしょうか

 

話自体は凄くほのぼのしてて、海外の子供向けアニメみたいでした。ピクサーぽい。安心して見てられる。ねずみ男が良いこと言ったりしつつ根は守銭奴のガチクズなのはいつもの事なのでアレとして

あとブチギレたくろう火が人間を吸い込み始めた時はびっくりしましたけど、最終的には丸く収まって…収まってたかな。どうだろう

 

モンスターと機械の絡み的なの好きなので楽しかったですね。ロボの中身は結局妖怪で、ロボのガワ自体はペシャンコにされてしまったのでそこは残念。

そして主人公が完全に空気でした。鬼太郎の出番が少ないエピソードが増えて来ましたね。沢城様産休でいよいよ鬼太公抜きの回が出て来るんじゃないかと期待半分、不安半分です。

 

まぁ来週は鬼太郎屈指の超次元な戦闘が行われる「牛鬼」回という事で、面目躍如の活躍を見せてくれるでしょう。キャラクターの苦痛に歪む顔が好きな一部の諸兄は今からワクワクですね。

 

 

では

 

 

('A`) < ドゥドゥビドゥビドゥバ

 

 

毒男がM.C.Zの曲を解説するようです 10

 

('A`) < 実家に帰らせて頂きます

 

毒男です。盆休みに入ったという事でチュルンと帰省しまして、暫く実家でのんびりしようかなって感じですが

昨日M.C.Zの新曲を上げたので忘れない内に。今回は何時もよりマイクリレー感が強い曲になりました。何時もマイクリレーしてるのがそもそもおかしいんですけどね爆笑

 

http://sp.nicovideo.jp/watch/sm33678942?ss_id=d9995376-0fee-464e-af19-d6c98864467d&ss_pos=5&cp_in=wt_tg

 

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サムネは空亡。現時点での僕のボス曲です。

mic checkerz(M.C.Z)は今34,5人くらい居るんですけど(そもそもM.C.Zの基本設定を分かってない人はこのブログの最初の方を読み漁って下さいと言いたい所ですが別にそんなクソの役に立たない事はしなくて良いです)その中から登場頻度が多いレギュラーメンバー、これまで色んな場面で割と反応が良かった人達、あと俺が個人的に気に入ってる面子を揃えて総勢17人での大型マイクリレーに仕上げました。大型つっても1組8小節の所にM.C.Z内のユニット(モー娘。みたいなもんで、グループ内のメンバーを組み合わせた小規模グループが幾つか有ります)を詰め込んだりしてるんで、割と曲のガワとしては纏まってるんじゃないかなと

 

因みに原曲はコチラ

 

http://sp.nicovideo.jp/watch/sm21545137?ref=sp_watch

 

あとコレも

 

http://sp.nicovideo.jp/watch/sm15388818?ss_id=a48b3669-e31c-46de-ac50-81d57696530d&ss_pos=30&&cp_in=wt_srch

 

俺のスタイルの源流は「一人でマイクリレー歌ってみた」なんですよね。これらの曲に影響されてる部分がとても大きいので、このインストに乗れて楽しかったです。やっぱりマイクリレーは良いぞ

 

ただ私のモチベーションを支えてるのは完成した曲がニコ動に上がってるビジョンのみなんで、それに至るまでのあらゆる活動がしんどい。疲れる。ぶっちゃけラップする事自体は其処まで楽しんでないですね。ニコラップの動画を上げたくてやってる感じ。特にこういう人数バカ多いヤツはね

まぁ何れ30人規模のマイクリレーもやる事になると思うんで、それよりはマシかなとか考えてやってます。誰か助けて下さい

 

 

はい、こんな所で

 

 

('A`) <雷怖え

 

毒男がM.C.Zの曲を解説するようです 9

 

('A`) < 疲れるやん

 

毒男です。何やかや理由付けて毎年コミケ行ってないですけど、正直行かなくて正解だなーと何かニュースとか見て思いますね。暑いのも人混みもキツ過ぎる。

今回はM.C.Zというか、我々DQOzの曲が上がったのでサラリと触れておきたいなと。さらっとみかんみたいなジュース有りましたよね。製造終わっちゃいましたけど

 

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http://sp.nicovideo.jp/watch/sm33673442?ss_id=f8b897fa-ac0d-43d2-b3fe-92d27dfa6b75&ss_pos=5&cp_in=wt_tg

 

最近の、つっても流れの速い界隈ではそこそこ前になるのかな、大ヒットボカロ曲の歌ってみたラップアレンジ。ラップしてみたってやつです。

えるもりうむは高校の時からの友達で、このブログの大分最初の方で言ったと思うんですけど「DQOz(どくおず)」っていうチームを俺が勝手に組んでます。えるもが「い〜やい〜やい〜やでラップしてみたい」みたいな事つぶやいてたのを言質にして、ひたすら催促し続けた結果出来た曲。一部ラップパートと歌唱、動画に歌詞入れるやつも担当してもらいました。投稿も言い出しっぺの彼にさせました。

俺は捻くれててラップも捻くれてるからえるもがこれくらいの落ち着いたノリで乗ってくれると丁度いいな〜と。何にしろお疲れ様でしたわね

 

投稿に際して、というかこの機会に何が何でも投稿させてやると思ってた訳ですが、昨日は俺、えるもりうむ、もう一人のDQOzメンバーがえるも宅でダラダラ飯を食う集まりをしてました。その「もう一人」はDQOz発祥の地(地元)の大学に通ってて夏休みに上京して来たんですね。

 

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これは俺が勝手に一人で購入して一人でつまんでたら他二人からの顰蹙を買ったでお馴染みの中トロです

 

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肉を焼いて食べました

 

俺が自宅で何時に行くとか連絡も入れずちんたら作業してる間、昼飯時から三時間ただ待っていたというのでもう一人がキレてたんですけど、まぁ何とか腹に収めてくれました。久々に会ったけど相変わらずダル絡みしか出来ねぇなって思いました。距離感が変わらないのは多分良い事でしょう。

本当は高校の時からこういう毒にも薬にもならない歌ってみたをやりたかったんですけどね。大学生になって漸く形になってくれたのは遅過ぎる気もしつつ素直に嬉しいです。

 

第2弾は……有るかな。どうだろう。俺がこのバイブスを保って続けてる限りはまた何かやるんじゃないですか。えるもは(特にラップに関しては)およそ積極性とは無縁だしやる気もすぐ冷めるんで、企画を持ち上げてから実行まで如何にパワーで持っていけるかが肝です。

 

 

では

 

 

('A`) < もうしんどい。マジで

 

毒男と妖花のようです

 

('A`) < バウワウワウ

 

毒男です。盆休みということで、皆さん如何お過ごしでしょうか。僕はタラタラしてます。そろそろ帰省したい

 

例によってゲゲゲの鬼太郎の話なんですけど、今回非常に興味深いエピソードでしたね。原作でも深いストーリー性と内容の重さを誇る「妖花」をモチーフにした話でした

 

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絵はなんか漠然とした花の精です。花とかすげぇ適当に描いたけど多分こんな感じでしたよね。妖花そのものは送り主の魂みたいなもんだと思うので幽霊というか何というか、少なくとも妖怪扱いして良いかは微妙な所です。

 

話にまなを捩じ込む上で導入やキャスティングに若干の変更が見られ、また「戦争の音」が聴こえる、付いてくる足跡に導かれて遺骸を発見する等幾つか特徴的な演出が添えられてましたが、基盤のストーリー展開としては概ね原作に沿ったエピソードになってたと思います。カワウソが船頭を務めるハマグリ船に乗って南の島に密入国するのも漫画で「妖花」を読んだ人間にとってはニヤつけるポイントだったんじゃないでしょうか。しれっとねずみ男が乗り込んでるのもお馴染みっちゃお馴染み。

それにしても今回のねずみ男は渋くて良い役回りでした。戦争や森林伐採に対するコメント一つ一つが視聴者の印象に残るものでしたね。

 

花に想いを込めて人に送るというのは嘗て左遷の憂き目に遭った菅原道真が都を想い太宰府から梅を飛ばしたように、まぁ其処まで極端なアレじゃなくても、誰だってやるじゃないですか、花束とか。

戦争という大きな災厄に見舞われて会えずじまいになってしまった男が遥か南方から想い人に妖花を飛ばすという幻想的且つ悲劇的な物語で、此処まで真正面から戦争、しかも「太平洋戦争」に焦点を当てて扱うアニメというのは今日日なかなか珍しいのではないかと思います。

戦争に纏わる「教材」として扱える作品って「はだしのゲン」とか「火垂るの墓」とかが思い浮かびますよね。でもこれらは、勿論素晴らしい作品である事に異論の余地は無いんですけど、全部最初から完全に、戦争を扱った話なんです。「この世界の片隅に」もそう。戦争と、それに翻弄される人々の姿がメインテーマ。

何当然の事を、と思われるでしょうけど、つまり逆に今日の鬼太郎はそれだけ特殊なんですよ。2018年テレビでやってる連続アニメ(一応子供向け)で、ニチアサで、主役妖怪ですよ? そこに妖花をチョイスしてのテーマ「太平洋戦争」ってなかなか稀有な出来事じゃないでしょうか。流石に戦争責任云々にはそこまで言及してませんでしたが戦死体なんかは割とガッツリ見せてるし、まなが戦争における死を実感させられるシーンは多くの子供達に響いた事と思います。響いててくれ。

 

そこんとこ踏まえて今回特に思うのは、原作を超えて原作者の世界に突っ込んでるな、と。

ゲゲゲの鬼太郎」の生みの親、水木しげる氏は太平洋戦争に従軍中、妖花の男のように南方の島で激しい戦闘を経験しています(その中で左腕を失いました)。

そして所属する部隊が襲撃を受けジャングルを敗走する際、不思議な体験をしたと自身の漫画で振り返っておられます。障害物が無い道の筈なのに急に前方に進めなくなる「塗り壁」のような現象や「べとべとさん」のような後ろを付いてくる気配、泳いでいる周りでチカチカする「しらみゆうれん」のような何か、木が倒れる音だけが聞こえる「空木倒し」にも出会ったそうです。戦争の極限状態である意味おかしくなってしまった結果「妖怪を感得した」というのも有ったかも知れませんし、元々御大の備えていた異界に対する感覚がずば抜けて優れていたのもこういった経験に繋がったんだろうと勝手に考えたりしてます。

今話で大きなインパクトを残した「戦争の音だけが聞こえる」「足跡が付いてくる」というような怪異はある種これらのオマージュ、踏襲とも言えそうだなーと。当時御大が聞いたであろう「戦争の音」は実弾と人間が伴う生のモノだった訳ですが。

 

また御大は圧倒的な自然に囲まれ、怪我の療養中も地元民と交流していく過程で深い森林や川に息づく精霊に強い興味を持っいったようで、戦後、漫画家・画家として彼の手から創出される作品にはその影響を感じられるものが数多く存在しています。この世から旅立たれる割と直前まで何度となくパプアニューギニア等南方の国々へ取材研究に赴き、トーテムポールを始め膨大な造形物のコレクションを集めていた事も知られています。

今回登場したトゥブアンはそのパプアニューギニアに伝わる精霊で、その辺りも妖花を通して「水木しげる」が持っていた背景を形作る要素を見せようとしてたのかな、とか。

 

御大の創作に戦争体験が深く関わっていた事は間違い有りませんし、ストレートに戦争を伝える意図に加えこういった水木色をも出していこうとしていたのならば、それは決して悪い挑戦では無いですよね。寧ろそれが出来るのも「鬼太郎」が秘めている力なのでしょう。ただ叶うなら御大が携われる形でそのような鬼太郎が作られていたら大変魅力的で意義深いものになっていたのでは、とも思います。

ぶっちゃけ我々は何にも知らない世代なので、8月に入ると急に太平洋戦争の事を言いだす風潮に違和感を覚えてる人間って少なくないと思うんですよ。でも本当はこういう事って、イベントとして飽きるとかそういうのでは絶対無い訳で。戦争ってものが有って、人が人を殺してたっていう拭えない現実を何処かで実感としてずっと、常に、永遠に忘れずに共有していこうっていう目的だけは一本筋を通してないといけない。形は色々でもね。

 

「鬼太郎」がその流れに加わってどう、とは一概にゃ言えませんけど(視聴者が如何に消化していくかな問題なんで)ある程度意味の有るエピソードだったんじゃないかなと。そのくらいで落ち着けておきます。

 

 

あと全然マジで今までの話とはチリ程も関係ないんで切り替えて欲しいんですけどまなが野外でトイレしようとしたシーンは若干性癖歪曲アニメ案件でしたね。

 

 

 

暑い

 

 

('A`) < イピヨーイピエイ