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毒男の限界妖怪図鑑のようです17

 

('A`) < しにたーい

 

毒男です。

死にたいのはもう仕方ないんですわ。いやー、もう書いちゃおっかな。

大学4年なんですよね。

ちんたら息だけしてたらあっという間にゼミ論の〆切が控えてて、就活上手くいかんし他のタスクも勿論上手くいかんし、え、俺卒業できる????てか卒業したらしたで社会に放り出されるの???ニート????あれ???そこそこの私立大学まで行って????とっくに安定した職にありついてる筈の俺はどこ?????的なね、今まで漠然と仄かしてきた不安をめちゃくちゃクリアに並べてしまいました

まぁ全部俺が人生舐めてるのが原因だから日本しねってよりは俺しねって感じで

 

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ブログやれてる内はだいじょーぶ、というかまだ舐めてんのかな。ちゅーワケでサ行まで漕ぎ着けました妖怪の日企画、「さ」は「覚」くんです。

 

さとり、ですね。

読んで字の如く「さとる」、つまり「相手の心を読む」チート能力が余りにも有名な妖怪です。よく知られているのは江戸が産んだマスターオブ妖怪画鳥山石燕先生の『今昔画図続百鬼』に載る、目がイってる黒長毛の猿人のような風貌の覚ですが、これは元を辿ると超超超大作百科事典『和漢三才図会』に記述が有る、中国伝承の玃(やまこ・かく)とか玃猿(かくえん)とかいう、人をさらって犯す猿の類のイラストがモデルではと言われてまして

三才図会に於いて美濃の国に出没したという人の心を読む魔物「黒ん坊」がこの「玃」に属するものではないか、とかましているのを引用し、加えて「玃(かく)」を「覚(かく)」に変換した上で「覚は心を読む猿系ビジュアルの妖怪である」と描いた可能性が指摘されています。一口に「さとり」つってもややこしいんですわ。コレが

 

更に話をややこしくすると

恐らくこの美濃の黒ん坊も含め、読心術を心得ているっぽい人外が山で作業している人間の前に現れ次々に思っている事を言い当てつつ隙を見て襲おうとするが、焚き火が跳ねる等の偶然にやられて退散する…という流れの民話が全国津々浦々に伝わってるんですね。

ただ主役となる人外は山男、山爺、山鬼、山姥、天狗や狸だったり「おもいの魔物」と呼ばれていたり、必ずしも猿のバケモンで、尚且つ覚の名称が通ってる訳ではないんです。にも関わらず、江戸で展開された書物上での「黒ん坊」と「玃」、そして「覚」と「玃」の接続によってこれらは括ってサトリの怪異、「覚の話」として広がる例が増えます。

ヘタしたらちょっとした掛け言葉?誤読?から生じた、言ってみれば石燕先生のオリジナル要素もそこそこ強いと推測される「覚」くんに、さながら河童や鬼のように各地で伝承されている妖怪としてのバックボーンが付与されてしまった…と考えられなくもないのです。この辺の知識はマジで聞きかじりの書きかじりの読みかじりなので成る可くぼやかしとかなければならない(こんな浅いナレッジで知ったかするくらいなら好き勝手に設定とキャラ付けて漫画にでも出した方が楽だし妖怪文化への寄与にもなるのでは?と勘ぐる昨今)

 

てな具合に、ingで僕の人心を乱してくるステキな妖さんです。困っちゃうワ

 

スキルが能力バトルものを筆頭に途轍もなく創作受けする為、特に現代視覚文化では世界観に合わせて能力そのままスタイリッシュなデザインに落とし込まれるパターンが多いさとりんですが、今回のイラストでは猿っぽさ、山の住人みを押してみました。里山という身近な異界に潜む「人々」の存在は、山の妖怪について考察する上での外せないテーマでもあります。

プラス挙動の圧倒的な不気味さね。素直なんだか捻くれてんだかの。伝わってりゃ幸い

 

 

そりでは

 

 

('A`) < えびてん